大勢の流れに割り込もうとの術策

大勢の流れに割り込もうとの術策

日本の反動勢力が朝鮮半島の問題に何としても介入しようと、身分不相応に振舞っています。

先日、日本外相河野はドイツ外相との会談を発表した『共同声明』なるもので、共和国の非核化の為の連帯強化と拉致問題について喧伝しました。一方、ロシアに行った日本参議院議長も所謂『北朝鮮の核問題』の解決と、拉致され強制的に残留させられている日本人の速やかな送還の為の協力を物乞いしました。

今、朝鮮半島東北東アジア地域では共和国の主導的で誠意ある努力によって、以前は想像も出来なかった劇的な出来事が相次ぎ、平和と安定の新しい雰囲気が漂っています。これまで共和国を頭から敵視していた国々が、大勢を正しく判断して共和国との関係改善に舵を切っており、これは国際社会の幅広い支持と歓迎を呼んでいます。

ところが一寸先も見渡せず時代錯誤の対朝鮮政策を頑なに採っている日本は、朝鮮半島と地域の平和と安全保障の為の各国間の対話と協力のプロセスから除け者にされ、恥を掻いています。そうなら自分の失策を反省し遅蒔きながら正しい行動を取るのが得策でしょう。

しかし日本の反動勢力は移り変わる現実を腹の底から不愉快に思い、悪さに耽っています。

所謂『核放棄と拉致問題の解決』を云々し物乞い外交に執着しているのは、自分なりの政治的見解からのものでなく劣勢から逃れ外交的失策を挽回し、朝鮮半島の問題に介入して一儲けしようとの事です。日本が精々考えたのがこのように低劣な行動だけです。

日本の打算はどうであれ現実はすっかり裏腹になっています。日本の反動勢力が共和国に難癖を付けるほど日本の外交的孤立は深まるだけで、日本が朝鮮半島の問題に直接介入する可能性は薄くなっています。先日、イギリスの『デイリー・メール』紙まで「日本は朝鮮半島の問題の討議から確実にBクラスの国家に押し遣られた」と嘲笑するほどです。

他国とは違って日本は共和国との関係に於いて『過去清算』という重大な懸案問題を抱えています。これを避けて他の何かをするというのは話にもなりません。全ての事に順次があるように、日本が共和国との関係に於いて何よりも先にすべき政治的課題は『過去清算』です。

日本が大勢の流れに割り込もうと如何に術策を巡らしても罪深き過去を綺麗に清算する前には今のような哀れな身の上から絶対に抜け出す事が出来ません。

（時事評論）