夢の中のパラダイスはここに

朝鮮では学校教育と共に、課外教育施設を通じた教育にも投資を惜しんでいません。少年宮殿と少年会館、児童公園と少年団キャンプ場。その中には朝鮮だけでなく世界各国の子供達が喜んで訪ねる、松涛園国際少年団キャンプ場もあります。

松涛園国際少年団キャンプ場はキャンプ場を訪ねる子供達を熱く迎え入れています。友好の情溢れ平和のシンボルのように青々と生い茂る松林と青い空、波打つ海に浮かぶ帆船のような宿舎が、子供達を呼んでいるようです。

宿舎を覗いてみましょう。まるでメルヘンの世界です。天国で永遠に子供に生きるというピーターパンもいます。

「この宮殿はどう？　すばらしいでしょう？　それで僕も天国をあとにしてここへ来ているのよ」

「何が何でも寝室が便利ならよいのに」これは子供達の共通した心理なのです。

レ・ディン・アン・クアン（ベトナム）

「ドアを開けたとたん、びっくりしたの。これ！私たちの部屋なの！と叫んだの。素晴らしい、素敵、まるで天国で夢を見ているようで、どうしても信じられない」

子供達をびっくりさせたのは宮殿のような宿舎だけではありません。海の中の竜宮を移したかのような水族館、色とりどりの鳥達が飛び交う所、花々が咲き乱れるハウス、美しい花を模ったシャンデリアが天井で目も眩しいほどの光を発散する国際少年会館、電子娯楽場と4D映画館、競技場と多機能化された体育館、アーチェリーを楽しむ所と鏡の家、遊泳場とボート乗り場等々。

楽しいキャンプ生活を描き出し、子供皆は心がはずんでどうしても落ち着いていられないようです。どこから行ってみようか？　エレベーターに乗って何度も上り下りしたり、宿舎のあちこちを見回ったりします。日が暮れかかるというのに今尚競技場で遊び呆ける子供達もいます。

キャンプ場に着いたその翌日の朝、キャンプ開きの旗が掲揚されます。キャンプは国別に分けて行われますが、毎日新しいスケジュールで一杯です。芳しい香り漂う松林とそれに続く広々とした砂浜、波打つ海を悠々と飛び交う白いカモメと青い空、底まで透き通って見える清い海水、子供達は海水浴場を離れようとしません。

ジアナ・セルゲエバ（ロシア）

「素敵な海、天気もよく、自然も美しい」

虹が架かったような屋外プールも子供達が離れようとしない所です。見下ろしただけでも眩暈がする程の急降下滑り台ですが、1、2度滑るようではどうしても満足出来ません。

アンドレ・タラソフ（ロシア）「最初、滑る時はちょっと怖かったの。でもいざやって見ると気分がとても良いです」

マーシャ・ガリノバ（ロシア）

「こんな滑り台は初めてなの、本当に素晴らしい」

「これ、何の魚？」
「本当に綺麗ね、人魚の王女になったようだわ」
「アカエイに乗って太平洋を横断してみたい」

水族館での海の旅行はやはり夢の中での竜宮への旅行と同じです。

電子娯楽場では馬にも乗り、戦場での英雄にもなります。4D映画館ではスリル満点の冒険と幻想の世界を旅します。中に入ると出口が分からなくなるという迷宮のような鏡の家、気が焦ってあくせくした末、会館を味わうここに何度も入ります。競技場と体育館ではサッカーとバレーボール、バスケットボール、卓球、崖登りに夢中です。楽しさ一杯のここ松涛園です。

フセイン・シャバン・イスマル・シンガ（タンザニア）