外国訪問の道で会った昔の戦友偉大な金日成主席がチュチェ73(1984)年5月、旧ソ連を訪問した時のことです。金日成主席はノボシビルスクで旧ソ連軍将校だったノビチェンコ*1さんに会いました。この日の感激的な対面には胸の温まる話が秘められています。 国際主義戦士であるノビチェンコさんは、旧ソ連軍の将校として第2次大戦に参戦し、朝鮮解放作戦にも加わりました。ノビチェンコさんはチュチェ35(1946)年3月1日、共和国のピョンヤン駅前広場で行われた3月1日人民蜂起27周年記念行事に参加しました。記念行事で金日成主席は、群衆の熱狂的な歓呼の中、演説を行いました。 この時、突然、手りゅう弾が幹部壇に向かって投げ込まれました。記念行事を破綻させようとしたアメリカと反動勢力の陰謀によるものでした。危機一髪の瞬間、ノビチェンコさんは爆発寸前の手りゅう弾を掴み取り、ためらうことなく自分の体で覆いました。爆音と共に、ノビチェンコさんは重傷を負い、意識不明となりました。九死に一生を得て命は取り留めたものの、片手を失いました。 その後、金日成主席と朝鮮人民の深い配慮によって健康を回復したノビチェンコさんは帰国しました。あれから数十年が経った後も、金日成主席はノビチェンコさんを忘れていませんでした。主席は折に触れて、当時のことを思い起こし、ノビチェンコさんを国際主義戦士として高く評価しました。 そして、旧ソ連を訪問する多忙な中にもノビチェンコさんに会うため、関係者に任務を与えました。外国訪問の道でノビチェンコさんに会った主席は熱く抱きしめ、昔の戦友に会って嬉しい、その間、元気だったのか、そして暮らし向きはどうなのかをつぶさに聞きました。主席は、家族のみなと一緒に訪朝して欲しい、朝鮮人民はノビチェンコさんを恩人、戦友、同志として心から歓迎するだろうと言いました。 二ヵ月後、ノビチェンコさんは訪朝することになりました。金日成主席はノビチェンコさんを貴賓として熱く迎えいれました。ノビチェンコさんのために催された宴会で、主席は、ノビチェンコさんが立てた英雄的な偉勲を朝鮮人民みなは永遠に忘れられない、朝鮮にはノビチェンコさんが流した血がそのまま染みている、私の名でノビチェンコさんを熱く歓迎すると言いました。 国際主義戦士ノビチェンコさんは、最も崇高な道徳的信義の持ち主である金日成主席と金正日総書記の熱い恩情の中、幸せな余生を送りました。 2015年の記事
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