国際法も無視する残忍な輩

国際法も無視する残忍な輩

社会科学院法律研究所のリ・ギョンチョル研究室主任のお話です。

「戦争のない自由で平和な世界でむつまじく暮らそうとの世界人民の志向と要求を反映して、国際法分野では、戦争を禁じ、戦時、民間人の生命、財産、健康を最大限保護するための数々の国際法が採択されました。代表的なものとして1907年のハーグ条約、1925年のジュネーブ議定書、1949年のジュネーブ諸条約などを上げることが出来ます。これらの国際法には、戦時、平和的住民への殺戮と拷問の禁止、細菌、化学兵器の使用禁止、戦争捕虜と傷病者、女性と子供への虐待禁止が規定されています。しかし、アメリカは、先の朝鮮戦争のとき、戦時国際法に規定されたこれらの規範を何一つ守りませんでした」

1950年代はじめの朝鮮戦争のとき、アメリカは、世界戦争史上、もっとも暴悪で残忍な方法で多くの朝鮮人民を虐殺しました。

当時、シンチョン郡*1を占領したアメリカ軍は、チュチェ39（1950）年10月18日と19日、23日の3日間だけでも、郡の党委員会の防空壕と周辺の塹壕で1550人の無辜の人民を虐殺しました。そのうち、婦女子、老人、子供は950人にも及びました。占領期間、この郡だけでも2万6千人以上の乳児と女性が殺されました。

また、コジェ島*2の20あまりの収容所をはじめ、各所に設けられた捕虜収容所でも、共和国の戦争捕虜を非人間的に虐待し、日に数百人、数千人も虐殺しました。特にアメリカによる朝鮮での細菌戦は、自分たちの目的達成のためには手段と方法を選ばない非道な輩であることをはっきりと見せています。

当時、アメリカは自分たちの敗戦を挽回し、戦争の形勢を逆転させようと、局部的に行っていた細菌戦を正規の作戦の一部に、全面的な細菌戦へと拡大しました。全面的な細菌戦を繰り広げていたチュチェ41（1952）年1月初旬から3月までの間にも、共和国北半部の169箇所に延べ804回も各種細菌弾を投下しました。高原地帯と海岸地帯、平野と山間部、大小の部落と都市に、無差別投下されました。細菌に感染した昆虫の被害をうけ、人々は苦痛にもだえました。

戦争当事、朝鮮に来た国際民主法律家協会調査団の調査報告書には次のような記録があります。

「調査団はアメリカ政府と米軍最高司令部の指導者の完全な承認と計画なしには、このほとんどの罪が犯されることはなかった、とためらいなく語るものである。よって、本調査団は、この人たちとその犯罪に対し責任のある前線の指揮官全員と、国際法に反する命令を受け止め実行した個別的な兵士全員を告発する」

以上のような歴史的事実が示しているように、アメリカは自分たちの侵略的目的達成のため、国際法も勝手に破棄してやりたい放題のことをする犯罪の王国です。

アメリカはまさに、世界の善良な人たちと同じ空のもとで暮らすことの出来ない非道極まりない残忍な輩です。