国は命より大事だ

国は命より大事だ

ピョンヤンのテソン区域*1のリョンフン*2と言うところに住むリ・ギョンバンさんは戦争参加者です。リさんには取って置きの古びたアルバムがあります。1950年代初頭のアメリカの侵略を退ける祖国解放戦争のときに忘れがたい戦友たちと共に撮った写真です。

リさんはよく写真の中の戦友を見て戦争の日々のことを思い起こしたりしています。リさんは苛烈をきわめた戦場で戦友たちの武勲を数多く体験しました。乱射する敵軍のトーチカめがけて突進した分隊長や輸送路を開くため地雷原にためらうことなく身を投げだした兵士などなど。

リさんはいつもこう語ります。

「あの人たちがなぜ命をためらうことなく捧げたのか。金日成主席が取り戻したこの国が命より大事であることを誰よりもよく知っていて、また、自分は死んでも主席がいるので共和国は必ず勝つということを信じていたからなのだ」

朝鮮が日本帝国主義の植民地支配から解放される前のリ・ギョンバンさんの人生もやはり惨めなもので、火田民の息子に生まれ、自分の耕作地がなくて浮浪生活を余儀なくされました。金日成主席が国を解放し、リさんも自分の土地を持つことが出来ました。リさんにとってその土地は命よりも大事なもので、幸せそのものでした。

国の解放後、主席の許で暮らした5年間は、国の主人として生き甲斐ある生活を送った幸せな日々でした。それで、アメリカが侵略戦争を起こしたとき、命よりも大事な国と主席が持たせた幸せな生活を守って銃を手に勇躍、戦場に馳せ参じました。リさんは戦場で武勲を立て、戦後もそのまま国の防衛についていました。

今も、リさんは新しい世代にこう頼んでいます。

「国は命よりも大事だ。戦争に勝った1950年代の人たちの熱い祖国愛と無比の精神を肝に銘じるのだ」