初の国際大会で世界記録を塗り替える

初の国際大会で世界記録を塗り替える

2014年のアジアユースおよびジュニア・ウェートリフティング選手権大会を控えてアジア・ウェートリフティング連盟に提出された選手権大会参加選手の名簿には初めて見る選手の名も載っていました。

ジュニア女子44キロ級に出場する朝鮮のリ・ソングム選手でした。連盟の関係者をさらに驚かせたのはリ選手が申し込んだ重さでした。初の国際大会になるこの選手がまさか申し込んだ重さを成功させるかどうかが議論されたとのことです。

専門家と観客の好奇心のなか、朝鮮のリ選手が登場しました。まだ子供っぽく可愛いリ選手が一番目のスナッチで63キロを成功させ、二番目は体重より22キロも重い66キロを申し込みました。

はたして成功するだろうか。自信に満ちて登場したリ選手は66キロも成功させてスナッチの技術が高いといわれる中国選手を破って一位になりました。観客をアッと言わせる場面でした。

その余韻が消えるまもなく、ジャークでリ選手は93キロを簡単に差し上げました。観客は祝いの声と拍手喝采を送りました。世界ジュニアの記録が塗り替えられたわけです。世界ジュニア女子44キロ級ジャークの前の記録はチュチェ98（2009）年9月、トルコ選手による92キロでした。

国際ウェートリフティング大会に彗星のように現れて世界ジュニアの記録を塗り替えた朝鮮の新人選手リ・ソングム。朝鮮のジュニア女子ウェートリフティング選手の神秘なほどの力はどこから生まれたのでしょうか。

だれもが持つこの疑問についてリ選手は後に、「私たちの夢と願いを叶えてくれる共和国、ありがたいこの国の栄誉を世界にとどろかそう、これが私たちの目標です。たとえ、私が国際大会に初めて出場するとしてもこの目標に変わりはありません」、と答えました。