兵士のために行った講義

兵士のために行った講義

雨の日も雪の日も前線視察をつづけ、兵士と共にいた偉大な金正日総書記の貴い足跡は、人々の胸を打つ数々のエピソードでつづられています。

チュチェ93（2004）年2月。総書記が人民軍のある部隊を訪れたときのことです。いつも心に思い描いていた総書記にまみえた栄光と幸福で軍人たちは嵐のような歓呼をあげました。そうした兵士たちに暖かくこたえながら総書記は部隊の各所を見て回り、食堂にも立ち寄りました。

総書記は壁にかけてある食事計画表の前でふと歩みを止めました。兵士たちにひとつでももっと美味しいものを食べさせようと気遣う部隊の指揮官と軍人家族の真心をその表から読み取った総書記は、どの料理が美味しいか見てみようと言い、表にある料理の名を順々に読みました。

「味噌汁」の所で何の味噌汁かと聞いた総書記は、返事を聞いて、味噌汁は干し菜の具が一番美味しいと言い、横に立っている部隊の指揮官に故郷はどこかと尋ねました。その返事に、君も北方生まれだから味噌汁が好きだろうといい、大きく笑いました。

そして、普通、味噌汁を作るとき、味噌だけ入れればいいと思っている人もいるが、もともと味噌汁は納豆を入れてこそ本当の味がでると言い、その方法まで詳しく教えてやりました。実家の母のように優しい総書記の言葉に指揮官の口はほころびました。

人民軍軍人と人民皆が好んで歌う「味噌の歌」、ご馳走がたくさんあっても一番最初に箸をつけるという味噌、朝鮮民族の風味漂う味噌でつくった汁、昔から独特な味で有名な味噌汁について教えてくれる総書記の姿に部隊の指揮官たちは感激を禁じえませんでした。

この日、総書記から味噌汁の講義を受けた指揮官たちは1つでももっと美味しいものを食べさせたい親の愛情を熱く感じ取りました。

このように金正日総書記の兵士への思いやりは際限のないものでした。