光明を与える

光明を与える

ピョンヤン医科大学病院には目の治療がうまいことで、ここの医者と患者の誰もが尊敬の念を抱いている女医がいます。眼科医長のリョ・インヒさんです。眼科医のキャリアは30年、幾つもの進んだ治療方法を導入して、数百人の患者が視力を取り戻しました。

目の病気ならどんなものでも巧みに扱えるよう臨床実技も兼ねたリョさんの治療で特徴といえるのは、従来の理論を固執するのでなく、大胆に自流の治療方法を活用し、成功することです。これは高い実力がなければ不可能なことです。

大学時代に眼科学を専攻し、眼の解剖学的構造と治療方法を多く会得したリョさんは大学院の時は臨床の意義が大きい研究テーマ、つまり、朝鮮人の年齢による角膜と結膜の状態変化についての研究論文を完成して学位を取得しました。

卒業後、朝鮮労働党の人民的な保健医療の施策を高い医術と実績で裏打ちしようと人一倍の努力を傾けました。在来の治療方法を改善するための方途を模索し、現代医学だけに頼っていた病気を伝統医学の方法で治療できないかを深く研究しました。それで、救急患者や診断が曖昧な患者、オペが必要な患者に対する正確な診断と合理的な治療対策を直ちに立てられる高い実力を身につけました。

近頃は、眼科の臨床でまれに見る、診断が難しいという特発性葡萄膜炎なども適時に鑑別し、オペによる科学的な治療対策を立てて多くの患者を完治させました。高い医術と共に真心を尽くすリョさんによって、長い間、難病を患っていた人たちが全快し、光明を取り戻しました。

リョさんのお話です。

「患者の目を見る前にまず、その心の内を見なければならないと思います。患者の痛みを癒すために真心を尽くすときにのみ、実力も上がり、患者に光明を与えることができるのです」

リョさんは、自分だけでなく、新しい世代の医者の資質向上にも深い関心を持っています。

（文化―教育、保健医療）