健康によい食品を奨励しよう

健康によい食品を奨励しよう

今になって人々の食生活では一部の変化が起きています。健康に良い植物性の食品から、今は少なからぬ人々が加工食品と色々な動物性食品のような健康に有益でない食品を食べています。

ファーストフード売り場や露店、簡便な食事を奉仕する料理店に依存する都市部の消費者の数は次第に増えています。健康を害する食事と長時間座って仕事に当たる等運動の不足がちな人の生活方式の結合は、発展した国はもとより低所得の国でも肥満率上昇の理由となっています。

今世界的に8億人以上が飢饉に直面しており、その反面6億7千万人以上の成人と1億2千万人以上の未成年が肥満症に罹っています。健康を害する食事は心臓疾患と糖尿病、また癌の発生要因となっています。世界的な死亡者の2割が健康を損なう食生活によるものです。

気候変動による集約的な食糧生産の為生物多様性が急激に破壊される現象も、人々の食生活の方式を大いに変化させています。歴史的に見れば6千種以上の植物が食糧として栽培された過去に比べ、現在は9種だけが利用されています。

生物多様性の破壊によって今世界人口の内3人の1人が肥満と栄養失調の影響を受けていますが、2025年にはそれが全体の5割になると見越されています。こうした現状から人々の間で健康によい多様な食事を大いに奨励する事が求められています。

今、朝鮮民主主義人民共和国では古い伝統を誇る食べ物と地方の特産料理を探し出して、その技術を発展させ広める事に力が入れられています。朝鮮の伝統の食べ物はこれまで知られた事だけを見ましても2千種以上に及んでいます。中でも薬効に優れていて世界的に知られたのも少なからずあります。

朝鮮料理協会の主催の下に毎年全国料理コンテストが行われており、多様な食材で新しい料理を作る事にも競って取り組んでいます。こうした過程に伝統料理と地方の特産料理が多く発掘され、人々の健康に役立つ食文化が更に豊かになっています。

世界食料の日に際して国連食糧農業機関が制定した今年のテーマは、『我々の行動イコール我々の未来、世界の飢餓根絶の為の健康に良い食事』です。国連食糧農業機関は創立日である10月16日を世界食糧の日に定め、毎年色々なテーマの討論会を開いて農業の持続可能な発展と食糧の安全を保障する為の対策を講じています。

飢餓を無くし食文化を発展させる為の国連と各国の努力は実を結ぶ事でしょう。

（世界と朝鮮）