作り直された運動場

作り直された運動場

チュチェ101年（2011）5月30日、敬愛する最高指導者金正恩委員長が平壌のニュータウン倉田通り*1のキョンサン幼稚園を訪れました。初夏を前にしてとても暑い天気でした。

同行の人達は暑い陽の照りつける幼稚園の運動場に立っている委員長を涼しい部屋に案内しようとしました。ところが立ち竦んだまま運動場を見つめていた委員長の顔に翳りが差しました。皆訳が分からず戸惑いました。

ピッチ舗装の運動場には幾つかの遊具が据え付けられていました。

委員長は「幼稚園の庭を皆ピッチで舗装したが遊び場まで舗装するのは良くない。遊び場は砂を敷くか草地にするのが良い。子供達がピッチ舗装の上でブランコから落ちれば怪我をする虞がある」と心配そうに言いました。そして幼稚園の建設を責任持った人に、「キョンサン幼稚園の遊び場に砂を敷くか緑地を造って、子供達が怪我をしないように」と言いました。

皆、はっとしました。

いたずら盛りの子供達が跳ね回る幼稚園の運動場をコチコチに舗装して、満足していた自分達の失策に気付いたのです。却って雨の日も子供達の履物が汚れずに済むと考えていたのです。しかし委員長は幼稚園に入る瞬間に運動場の些細な欠点まで見逃さなかったのです。

多くの資材と労力を費やし新しく舗装した物でも、子供達が遊ぶのに少しの不便でもあったらやり直すべきだというのが金正恩委員長の気高い志でした。

建設者達はその日の夜、ピッチ舗装を無くし子供達が思う存分遊べるよう運動場を立派に作り直しました。

（今日の朝鮮）