人間に対する新たな哲学的解明

人間に対する新たな哲学的解明

チュチェ思想は、世界で人間が占める地位と役割を独創的に解明した人間中心の思想です。

今世界は、人間の自主的活動と創造的知恵によって急速な発展を遂げています。チュチェ思想は人間に対する新たな哲学的解明をしました。

人間は自主性・創造性・意識性を持つ社会的存在です。世界で長い期間、社会的関係を結んで生き活動するのも人間であり、社会だけでのみ自己の存在を維持し、また目的を実現するのも人間です。これはこの3つの属性が社会的存在である人間にだけあるという事を示しています。

人間は先ず自主性を持つ存在、自主的な社会的存在です。

自主性は、世界と自分自身の運命の主人として自主的に生き発展しようとの社会的人間の属性です。自主性により人間は自然の束縛から脱し社会のあらゆる従属に反対し、全てを自分自身に服従させています。社会的存在である人間にとって自主性は生命です。

次に人間は創造性を持つ存在、創造的な社会的存在です。

創造性は、目的意識的に世界を改造し自己の運命を開拓する社会的人間の属性です。創造性により人間は古いものを変革し新しいものを創り出しながら、自然と社会を自分自身に一層有利に変えていきます。創造性は自主性と同じく社会的存在である人間の本質的特性です。自主性が世界の主人としての人間の地位についての事なら、創造性は世界の変革者としての人間の役割りといえます。

人間はまた意識性を持つ存在、意識的な社会的存在です。

意識性は、世界と自分自身を把握し変革する為の全ての活動を規定する社会的人間の属性です。意識性により人間は世界とその運動発展の合法則性を把握し、自然と社会を自分自身の要求通りに改造し発展させて行きます。意識性により社会的存在である人間の自主性・創造性が保障され、その合目的的な認識活動・実践活動が保障されます。

この3つの属性からして人間は世界で最も優れた力ある存在となり、世界を目的意識的に改造しているのです。

これは自主性・創造性・意識性を持つ社会的存在である人間が、即ち世界の唯一の支配者、唯一の変革者だという事を立証しています。

（チュチェ思想）