人生の喜びと楽しみ

人生の喜びと楽しみ

キムチェク工業総合大学に、学界の権威と認められる年老いた教授がいます。電気工学部の研究者であるアカデミー会員、教授、博士のチョ・ドクヒさんです。

チョさんが電気工学に抱負を抱いたのは、60数年前のことです。当時はアメリカの侵略を退ける祖国解放戦争が終わり、戦後の復興建設が真っ只中であるだけに、電力問題の解決の重要さを深く感じたからです。それで、電気工学を専攻することにしました。

労働者の息子も思う存分学べるように計らった国に報いる一念で、知識を積みました。その後、キムチェク工業総合大学で教鞭をとり、工学人材の養成という重くも栄誉の任務を自覚して、一意専心教育に打ち込みました。その間、「電気機械」、「電気機械の模型化」などの数個の学科目を開拓しました。

開発授業の方法を取り入れて何度も模範を示し、教科書と参考書の執筆や現代的な実験器具の製作などで教育の現代化、科学化の実現に大きく寄与しました。また、科学研究にも全身全霊を打ち込み、人民経済の各部門における切実な科学技術上の問題を解決するために、すべてを尽くしました。愛する国のために一生を尽くすこと、正にこれは、年老いた教授にとってこの上ない喜び、楽しみでした。

チョさんのお話です。

「今年82歳ですが、人生の黄昏とも言える今、やったことよりやるべきことが多いものとの考えで、いくら精を出しても飽き足りません。ありがたい国のために一つでももっとやりたい気持ちです」

国のために尽くすのを喜び、楽しみと見なすチョさんのような高潔な人生観を持つ人が多いので、今の幸せがあり、尽きない繁栄の将来が約束されています。