世界環境の日に際して

世界環境の日に際して

1972年の国連総会第27回会議で、6月5日を世界環境の日にしました。毎年、この日にちなんで、世界の多くの国で多彩なイベントが催されています。

現在、環境保全は人類が早急に解決しなければならない重要な問題の1つとなっています。2015年9月に国連総会で採択された2030年までの国連持続開発議定にも、人類の未来に直結する生態環境保全が重要な目標として設定されました。しかし、今、色々な要因で地球環境が汚染されたり破壊され、人類の生存と発展は由々しく脅かされています。

世界で約8億5千万人がきれいな水を使用できずにいます。病菌や重金属に汚染された水を使っているので、2分ごとに1人の子供が死んでいるといいます。地球温暖化の原因となる二酸化炭素の放出量が2017年だけでも数百億トンに達し、多くの国と地域で大気汚染度が許容数値をはるかに上回り、国際社会の大きな懸念を呼んでいます。世界保健機関は、毎年空気汚染で約700万人が死亡していると明らかにしました。

深刻な地球温暖化で、各種災害が相次いでいます。深刻さを増す環境問題は現在、環境保全が一刻の猶予も許されない人類共通の課題であることを示しています。こうして、最近、世界の多くの国が環境保全に大きな力を入れており、太陽熱と地熱、風力、水力などの自然エネルギーを積極的に開発し利用するのが世界的な趨勢となっています。

共和国では、朝鮮労働党と共和国政府の関心の中、世界的な発展のトレンドと自国の実情に合わせて環境保全のための取り組みが活発に行われています。近年だけでも科学技術殿堂とリュギョン眼科総合病院をはじめ、グリーン建築技術が導入された建築物が建てられました。森林の造成と保護でも成果が収められています。

生産性の高い育苗場が全国各地に造られ、より多くの苗木を生産できる下地が整いました。植林活動が大衆挙げての運動として展開され、森林への依存度を下げるための積極的な対策が講じられています。地球環境の保護ではどの国も例外になりえません。全ての国が環境保全が差し迫った重要な課題であることを深く認識し、積極的に努めてのみ、成果を収めることができます。

朝鮮民主主義人民共和国はこれからも国際機構との連携の下、環境保全に積極的に取り組むでしょう。

（世界と朝鮮）