世界の非難の矢面に立つ制裁

世界の非難の矢面に立つ制裁

先日、国連本部で行われた第73回国連総会で、アメリカのキューバ封鎖を撤回する事についての決議が、絶対多数の加盟国の支持の中採択されました。会議で発言した人達は、等しく「アメリカのキューバに対する経済封鎖は主権尊重と平等、内政不干渉に関する国連憲章と国際法の原則に対する乱暴な違反、キューバ人民が選んだ自主的発展・民主主義的権利に対する挑戦、不順な政治的目的実現の道具だ」と非難しました。

資料によりますとキューバ革命の勝利後、凡そ60年間続いて来たアメリカの封鎖によりキューバが被った損失額は、計9336億7800万ドルに達するといいます。発言した人達は、今回の総会決議の順調な採択を阻む為、捏造の資料で貫かれた修正案を総会の書類に回したアメリカの卑劣な行為についても非難し、時代錯誤のキューバに対する経済封鎖を直ちに撤回する事を主張しました。

一方、キューバ国家評議会議長はロシア訪問中、国連でキューバに対する封鎖を撤回する事についての決議が圧倒的多数で採択された事に接しました。議長はこの日を勝利の日と明言し、封鎖を受けずに暮らそうとのキューバ人民の願いを守る為努力している、キューバの外交官を高く評価しました。

両国の元首は〓〓〓〓〓の機会を借りて、ロシアとキューバは全ての国の自主権と利益の尊重を含む国連憲章に示された国際法の基本的原則を無条件遵守し、内政干渉と一方的な制裁を利用した強権的な圧力を許さないという立場を明らかにしました。

アメリカが新規対イラン制裁を再開した事についても世界の非難が沸騰しています。ロシア外務相は声明で、「アメリカの対イラン制裁は核拡散防止条約に対するまた一つの大きな打撃だ」と主張しました。

声明は、「アメリカの新規対イラン制裁が、イランの核合意を保存する為の諸外国の努力を無駄にする為のものだ」と指摘しました。ロシア外務相は、「もしアメリカがイランとの対話に本当に関心があるなら、イランの経済及び防衛潜在力を弱め内部の政治情勢を不安定にする為の制裁圧迫政策を直ちに撤回すべきだ」と強調しました。また「アメリカの制裁とは無関係に、イランとの国際貿易経済及び金融強力を維持し拡大する為の必要な全ての措置を執るだろう」との立場を示しました。

イギリス、フランス、ドイツの各外相は共同声明を通じて、アメリカが新規対イラン制裁を再開する事について大きな失望感を表し、「国連安保理で全会一致で承認したイランの核合意の包括的な行動計画は、世界の安全保障でとても重要な事だ」と述べました。シリアの外務移民省は公報を発表し、「アメリカの対イラン制裁の強化は中東地域の安全と安定に対する由々しい侵害、国際法違反だ」と非難しました。

今多くの国々が、「アメリカは制裁を通じて如何なる問題も解決出来ず、意義ある対話と協力がより効果的だ」との見解を表しています。

（時事評論）