リョンサン里の松林

龍山里の松林

リョンサン里の松林*1は朝鮮の天然記念物です。紀元前277年から紀元668年まで存続したコグリョ、高句麗の始祖王の墓であるトンミョン王陵の周りにあります。

朝鮮の国樹である松の木は、昔から朝鮮人民の生活と密接に関わっていました。赤ちゃんが生まれると松の木のように、正義感が強く、真っ正直に育つことを願って家の中に松の枝を掛けており、長生きを願う意味で松の木を描いたりしました。そして、山と海辺、家のあたりなどいたるところに松の木を多く植えました。

トンミョン王陵と共に伝えられるリョンサン里の松林は，鬱蒼たる林をなしており、その保護管理に力が入れられています。リョンサン里の松林の面積は60ヘクタール、ヘクタールあたり500本あまりの木が育っています。この松林には約350年以上前のものとその以後のさまざまな年輪の松の木が混ざっています。

松の木の平均の高さは20メートル、根元の周りは1.6メートル、胸の高さの回りは1.4メートル、傘の幅は5、6メートルです。そこで一番大きい木の根元の周りは3.1メートル、胸の高さの回りは2.9メートルもあります。

リョンサン里の松林はトンミョン王陵の周りの景色を引き立てるばかりか、松林の生態学的研究においても大きな意義があります。