ファッショ的な戦時悪法・「国家総動員法」

20世紀に不法極まりない方法で朝鮮を植民地にした日本帝国主義者の暴圧と略奪は、1937年の日中戦争勃発後、さらに悪辣になりました。大陸侵略戦争に消耗される膨大な人的・物的資源を補うため、日帝は悪名高い「国家総動員法」を公布しました。

中央階級的教育館の解説係であるチェ・ギョンミさんのお話です。

「1938年4月1日、第1次近衛内閣によって作られた『国家総動員法』は無謀な侵略戦争の拡大を正当化し、その遂行に必要な人的・物的資源を『総動員』の名の下に強権を振るって略奪するためのファッショ的な戦時悪法でした。日帝は、この法の第49条に『本法の施行は外地にも適用』するということを明記して、朝鮮で最も残酷な、強盗丸出しの方法で徹底的に執行しました。当時、『朝鮮総督府』は『国家総動員法』に基づいて『学徒勤労令』、『女子挺身隊勤労令』など、朝鮮の老若男女を問わず強制徴発するための各種悪法と『徴兵』制度を次々と作りあげて、大々的な朝鮮人強制連行の『法律的体制』を築きました。この悪法が公布されてから、日帝敗北の194５年8月まで、実に840万人以上の朝鮮人が国内だけでなく日本の炭鉱、鉱山、造船所、ダムと線路敷設場などの苦役場と、中国、南洋群島を始め日本侵略軍の戦場に駆り出され、長時間の過酷な奴隷労働と虐待、悲惨な弾除けの運命を強いられました。10代の少女から婦女に至るまで20万人の朝鮮人女性が誘拐、拉致されて野獣そのものの日本侵略軍の性奴隷にされました。まさに、日帝が働いた非人間的な蛮行は人類史に類を見ない特大の国家犯罪です」