スケート場で

スケート場で

ピョンヤンの景色の美しいテドン川*1のほとりにある、波をかたどった銀色の屋根がユニークな建物。人民野外スケート場です。三々五々、連れ立って入場する人たちと一緒に中に入ってみました。では、チ・ドンイル主任技師のお話からどうぞ。

「スケート場には大人、子供を問わず、誰でも体を鍛えられる条件が充分備わっています。楕円形のリンクとスケート靴の貸し出し所、休憩室、治療室などあらゆるサービス施設が立派に築かれています。オープン以来、日と共に来場者の数は増えており、スケート選手の候補も沢山育っています」

人民野外スケート場の自慢話は尽きません。平日の来場者も少なくないが休日や祝日ともなれば人の海をなすと言って顔をほころばせるチさんです。チさんの案内でスケートリンクに行ってみます。スケートに熱中する人たちでいっぱいです。

熱々のカップルのような若者たちもいれば、スケートの技を見せびらかすようにすいすいと軽やかに人波を縫って滑る子供たち…。いかにも初心者といった感じで、夫と子供にしがみついて恐る恐る滑っている女性。お話を聞いてみましょう。

「テ・スヨンです。スケートが大好きで、小さいときからスケートをしました。でも、冬にしか滑ることが出来なくて冬が待ち遠しかったのですが、このように立派なスケート場が出来たので一年中スケートが出来るようになり、嬉しくてたまりません」

「キム・スギョンと申します。少し前までもスケートは全然だめだったんですが、ここにしょっちゅう来て習っているうちに滑れるようになったんです。すいすいとリンクの上を滑っていると気分がさわやかになり、疲れも吹っ飛びますね」

リンクの上で親切にスケートを教えている女性がいます。初心者の手をとって氷の上を一歩一歩歩いたり、一緒に滑っては転んだりと、一生懸命手ほどきをする姿が実に情熱的です。

「サービス係のパク・ソンヒャンです。ここにいて感じることですが、人々がスケートにとても関心を持っているということです。教わる時も非常に熱心ですし、また上達も早く、専門家をしのぐ水準の人もいます。みなが上手にスケートをするのを見るとても嬉しいですし、誇りも感じますね。これからもスケートをしに来る人たちがもっと上手に滑れるようにお手伝いしたいと思います」

スケートで楽しいひと時を過ごす人々の明るい表情から、国の明るい未来の訪れを感じることが出来ました。