クムガン山のサンブルアム

金剛山の三仏岩（三佛巌）

クムガン山*1のサンブルアム*2は3つの仏像が刻まれたトライアングルの形の花崗岩です。岩の高さは8メートル、長さは9メートルで、正面と側面、そして後面にも仏像が刻まれています。

仏像の中で最も優秀なのは正面の3つの仏像です。3つともども立像で、高さはそれぞれ3.7メートルです。仏像の頭部がやや大きくなった感じですが、高肉彫で緻密さや表現力を充分表しています。3つの仏像の傍に「3仏岩」、つまりサンブルアムという文字が刻まれています。

岩の左側の側面に高さ2.3メートルの立像が浮き彫りにされています。後面には長さ3.3メートル、幅1.7メートルほどの長方形の平らな面を取り、横15行、縦4行に高さ40センチメートルほどの60もの坐像を薄肉彫で簡単に彫り上げています。

正面の3つの仏像の配置や様式からして918年から1392年まで存続した封建国家コリョ、高麗中期の作品と推定されています。

（観光）