その日のことが忘れられません

その日のことが忘れられません

フェップル・スポーツ団の監督チョ・インチョルさんのお話です。

「うちの訓練所のロビーには、一枚の写真が掲げられています。フェップル・サッカーチームの監督と選手の熱狂的な拍手の中、明るい笑みを湛える敬愛する金正恩総書記の写真です。その写真を見るたびに、サッカーの発展のために注いだ総書記の労苦が思い出され、総書記に見えた栄光のその日が蘇ります。

チュチェ102（2013）年4月29日のことです。この日、金日成競技場では金正恩総書記の臨席の下、マンギョンデ賞スポーツ競技大会男子サッカーの決勝戦がありました。最初から終わりまで試合を観戦した金正恩総書記は、青年同盟スポーツ団にサッカーチームを組むことを教え、直々『フェップル』とチームの名を付けました。こうしてフェップル・サッカーチームが生まれましたが、私は監督に任命されました。

監督と選手みなは、新しいチームを強豪に作るため猛訓練をし、同年7月の全国的な男子サッカー競技で優勝しました。喜びを抑え切れず、私たちは金正恩総書記に手紙を送りました。とは言え、総書記が直筆の返書まで送ってくれるとは夢にも考えませんでした。国のサッカー熱風を巻き起こす上で消えないたいまつになれと書かれた返書の深い内容を吟味し、私たちは国の名を馳せる決意に燃えました。

返書をもらって間もなく、私たちは総書記の発案によるサッカー試合に出場しました。この日、競技場に出た金正恩総書記はフェップルチームを応援するとし、私たちを励ましました。総書記に見守られる中、私たちは不屈の精神力を発揮して試合に勝ちました。試合が終わると、幹部壇を下りて来た総書記は私と選手の手を一人一人握り、試合に勝ったフェップルチームの選手と写真を撮ろうと言いました。記念撮影が終わると、総書記は国際競技で連戦連勝し、党の信頼と期待に報いるものと信じると言いました。

あれから数年が経ちましたが、今もその日のことがありありと瞼に浮かんできます。私は金正恩総書記の恩情と信頼をいつも忘れず、フェップルチームが国のサッカー熱風を巻き起こす上で先駆けになるよう情熱の限りを尽くすつもりです」

（今日の朝鮮）