お隣

お隣

隣同士は親戚という言葉があります。いつも親しく付き合っている隣は親戚と同じという意味でしょう。その通りです。隣同士助け合い、導きあいながら睦まじく暮らすのは朝鮮民族の良風美俗です。こうした良風美俗は共和国のどこでも見られます。

ピョンヤン市*1ピョンチョン区域*2のアンサン*3というところの第11居住人民班*4に戦傷栄誉軍人のキム・グァンホさん一家が住んでいます。

奥さんのチェ・チュンシルさんのお話です。

「戦傷栄誉軍人の家だと言って居住人民班の皆が熱く思いやっています。同じ家族のように真心を尽くしています。毎度、毎日、感じることですが、本当に共和国の社会主義制度がありがたい、と言う思いだけです」

居住人民班の皆が戦傷栄誉軍人一家を暖かく顧みています。国の記念日や祝日はもとより、戦傷栄誉軍人の誕生日には多くの食品を持って訪ねて行って喜びを分かち合います。そしてご馳走にも一緒に預かっています。

朝鮮では毎年、冬に入る前にキムジャンシーズンと言ってキムチをつける慣わしがあります。その時ともなりますと、人民班のみなが一緒になってキムチもつけています。

戦傷栄誉軍人の娘が中学校を卒業して当時の専門学校に入学した時はわが事のように喜び、カバンと学用品も持たせました。この7月12日、戦傷栄誉軍人の家では一人娘のユンオクさんの結婚式がありました。その時もお隣の皆が他人に劣らないように立派にしてあげようと言って総出で結婚式の準備を手伝いました。

パク・ヨンミ、ペク・ヨンオクさんのお話です。

「隣に住んでいますが、何かご馳走でもあれば、まずユンオクさんの家のことが頭に浮かんできましてね。今回も娘さんが結婚式を挙げると言うので、何か手伝って上げなければ、と思ったのです。そして少しではありますが、誠意を表しましたけどね」
「私もユンオクさんの隣に住んでいます。戦傷栄誉軍人の家なので、もっと心が引かれ、親しくしています。私でなくて他の人が隣に住んでいても同じでしょうね」

銃を握り、国の守りについて一身を捧げた戦傷栄誉軍人を顧みるのを当然の本分、道義に思っている朝鮮人民なのです。