「誤報」事件は隠れ蓑

「誤報」事件は隠れ蓑

日本のNHKが新年を控えて、「北朝鮮のミサイルが北海道の東側2000キロメートルの海域に落下した」と報じてから20分余り過ぎて、「間違いだった、誤報だった」と言って世界を騒がす事件が発生しました。

所謂高度技術を誇る日本で頻繁に起きているこのような誤報事件は、単に手落ちや錯覚によるものではなく危険極まりない凶悪な企みからのものです。言い換えまして誤報事件は隠れ蓑です。明らかにこれは日本国内に共和国に対する恐怖の雰囲気をつくり、それに託けて再侵略の為の武力の近代化を推し進めようという事です。

今回の誤報事件と時を同じくして日本のマスコミが、2020年から日本防衛省が中距離対空ミサイルが搭載された今のミサイル防衛ブロックの近代化を計画し、今後数年内に完成する予定だと公開した事がこれを立証しています。今まで「誰かの脅威に対応する」という口実で再侵略の為の軍事大国化の足場作りに着実に取り組んで来た日本は、その準備完了に本腰を入れています。

日本をまたもや戦争を行える国にしようと躍起になっている日本の反動勢力の危険な企みは、民意に排撃されています。昨年11月、日本で平和憲法公布の日を迎えて改憲反対の全国的なデモが行われ、「戦争と武力保持を禁じている平和憲法を必ず守るべき」と言う声が上がったのが、その好例です。

昔の植民地宗主国の地位を必ず取り戻そうとする日本の反動勢力にとって、分けても改憲を一生一世の政治目標とした首相安倍にとって憲法改正の社会的支持は最大の急務となっています。日本の反動勢力が民意を他に逸らして自分の目的実現に有利な社会的環境をつくる為考え出したのが、他ならぬミサイル誤報事件なのです。

外信は「NHKが2018年1月にもこれと似たフェイクニュースを出した事がある。これら全ては朝鮮に対する敵対的立場を維持する為に安倍政権が故意に捏ち上げた可能性も排除出来ない」と評しています。そして「日本の国営マスコミがこうした途方も無い過ちを犯すというのは理解し難い事だ。このようなフェイクニュースが武力紛争に発展しかねない今の鋭い時点で、無責任な過ちが軽視されてはいけない」と強く非難しています。

国民の中で共和国に対する恐怖と反発を引き起こし、国際社会の視線を曇らせようとの日本の反動勢力の凶悪な企みは絶対に通じません。

（時事評論）