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朝鮮労働党中央委員会政治局の決定

チュチェ112（2023）年12月1日

朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会の招集について

朝鮮労働党中央委員会政治局は2023年度の党及び国家政策の実行状況を総括し、2024年度の闘争方向と重大問題を討議、決定するために12月下旬、党中央委員会第8期第9回総会を招集することを決定する。

朝鮮労働党中央委員会政治局

アメリカの核戦略戦力の展開は朝鮮半島の緊張激化の悪循環を招く悪性因子である。

神聖なわが国家と全ての朝鮮人民の安全を由々しく脅かすアメリカと追従勢力の核戦争演習が朝鮮半島地域の情勢を一触即発の爆発寸前へと追いやっている。

11月21日と22日、原子力空母「カール・ビンソン」と原子力潜水艦「サンタフェ」を南朝鮮傀儡地域のプサン作戦基地とチェジュ海軍基地に相次いで派遣したアメリカは26日、チェジュ島付近の公海上で日本、南朝鮮傀儡集団と3者合同海上訓練を繰り広げた。

原子力空母「カール・ビンソン」とイージス艦を含めて、アメリカ海軍と日本海上「自衛隊」、南朝鮮傀儡海軍の兵力が投入された中、敵対勢力はいわゆる「北朝鮮のミサイル及び航空機の挑発状況」を想定した防空訓練と海上機動訓練を行って、極度の対朝鮮核戦争のムードを煽り立てた。

世界最大のホット・スポットである朝鮮半島地域での鋭い軍事的対峙をもっと危うい核衝突の局面へと加圧したこの度の演習について、敵対勢力は「北朝鮮の核及びミサイル脅威が高度化する状況」に対応したものだと強弁し、自分たちの侵略的正体を何としても覆い隠そうと企んでいる。

しかし、年がら年中、朝鮮半島地域の地上と海上、空中と水中に無数に印されたアメリカ核戦略戦力の航跡と無差別的に強行されたアメリカ侵略軍主体の共和国をターゲットにしたきな臭い合同軍事演習は、朝鮮半島の緊張激化の最大の張本人が誰であるかを示している。

今年だけでも、アメリカは40数年後、初めて朝鮮半島への戦略原潜派遣を強行し、核戦略爆撃機を史上初めて南朝鮮傀儡地域に着陸させたかと思うと、原子力空母を含めた核戦争兵力の朝鮮半島展開の記録を絶えず塗り替えている。

集計によると、今年、アメリカは朝鮮半島地域に80個の核弾頭を搭載した戦略原潜「ケンタッキー」を投入し、「スプリングフィールド」、「ミシガン」、「アナポリス」、「サンタフェ」のような4隻の原潜を次々と派遣し、核戦略爆撃機「Ｂ1Ｂ」、「Ｂ52Ｈ」を22回に渡って送り込んだ。

「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」を始め一回の全面戦争を行って余るような膨大な兵力を載せたアメリカ原子力空母の打撃集団が朝鮮半島水域に出没したのは3回である。

年明けから今まで「フリーダム・シールド」合同軍事演習と「サンリョン」合同上陸訓練、「連合合同火力撃滅訓練」をはじめ、アメリカが朝鮮半島と周辺地域で日本、南朝鮮傀儡集団と共に繰り広げた大規模な合同軍事演習だけでも60回を超える。

世界のどこを見ても、アメリカの核戦略戦力が朝鮮半島地域のように10日に1回ずつ展開したところはなく、交戦一方に真っ向から狙いを定めた交戦他方の核戦争演習が5日に1回ずつ行われたところは全く見られない。

アメリカ戦略戦力の発進基地、母港がグアムのアンダーソン空軍基地と日本の横須賀港から朝鮮半島地域に移ったのではないかと錯覚するほど日増しにエスカレートするアメリカの核戦略戦力の展開とアメリカ侵略軍主体の対朝鮮核戦争演習は、アメリカが朝鮮半島の緊張激化の主犯であることを明々白々と証明している。

にもかかわらず、アメリカが常日頃、朝鮮半島の緊張激化の「被害者」になりすまして世論を惑わした挙句の果てに、この度、アメリカ、日本、南朝鮮傀儡集団の3者合同海上訓練までわれわれの偵察衛星の打ち上げと無理やりに結びつけ、盗人猛々しく「挑発」と「脅威」を云々するのは、誰が聞いても納得できない厚顔無恥の極致である。

世界最大のホットスポットで交戦一方が他方の境界線近くに膨大な核戦争兵力を投入する場合、しかも、前者が疑う余地のない史上最悪の戦争国家であるなら、後者が敵対勢力の行動の性格を監視し、掌握するための偵察能力を保有するのは避けて通れない選択で、至極自然な正当防衛権の行使となる。

国際法に公認された主権国家の普遍の権利である宇宙開発の権利を行使するに当って、朝鮮民主主義人民共和国が通信衛星や気象衛星、資源探査衛星でない偵察衛星の保有を先行の目標に定めて一層拍車をかけているのも、ほかならぬ朝鮮半島と周辺地域で働かされているアメリカの不安定な行為と直結している。

主権国家の内政である衛星打ち上げが問題視されるとしたら、朝鮮半島と周辺の上空を無数の偵察衛星と偵察情報資産で覆い、他人の家の窓をやたらと覗き込む世界最大の衛星保有国であるアメリカから当然、国連安全保障理事会の被告席に座ってしかるべきだ。

それで、今、朝鮮半島の周辺国を含め、公正な国際社会は悪循環を繰り返している地域の現軍事・政治情勢に関して、アメリカが合同軍事演習、核戦略戦力の展開のような圧迫政策を撤回すべきだと一致した糾弾の声を高めている。

アメリカは、主権国家の合法的な自衛権の行使に身分不相応な因縁を付ける前に、他人の家の扉の前で示した不順な態度から反省し、それがもたらすはずの結果について慎重に考えて見る必要がある。

世界最大のホット・スポット、これは決して抽象的な表現でなく、今、朝鮮半島と周辺地域は史上最初の核戦争が起こりかねない軍事的条件が実際に完備した世界最大の危険区域である。

日増しに極みに達しているアメリカの覇権的軍事政策によって、ここ数年間、地球の至るところのホット・スポットで武力衝突と流血事態が多発している今の国際軍事情勢の下で、朝鮮半島が次の戦場にならないという保証はなにもない。

しかも、朝鮮半島を取り巻いて、勢力間の敵対感情が時々刻々と高まっている中で、朝鮮民主主義人民共和国の神聖不可侵の自衛権の行使に対する病的な拒否感を同伴して半狂乱に行われるアメリカの核戦略戦力の展開は地域で戦争勃発を抑止し、安定を取り戻そうとする責任ある核保有国の最後の心理的支えまで崩しかねない危険性を孕んでいる。

これは決して仮想的な懸念でなく、誰も否認できない明白な現実である。

もし、朝鮮半島を取り巻く北東アジア地域で予測不能の衝突現象が勃発する場合、破局的事態の責任は、加増する軍事的脅威と恐喝で朝鮮民主主義人民共和国の安全空間を継続的に圧迫しているアメリカが全的に負うことになるだろう。

国際問題評論家
カン・ジンソン