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旧正月の喜びあふれる家庭行く年来る年と良く言われ、年毎、過ぎし日を振り返って見る私たちですが、昨年は、共和国が歴史に特筆すべき出来事で飾られた思い出一杯の年でした。そういう思いで先祖代々楽しんできた旧正月を迎える朝鮮人民。今年の旧正月は、3月10日ですが、共和国では街も家もお祭りムードで一杯です。 喜びに満ちて会う人みなが新年の挨拶を交わし、明るい未来を祝福しています。みなが自信と楽観に満ちています。人工衛星「クァンミョンソン3号」第2号機を打ち上げた太陽民族の自尊心を胸に迎える今年なのでなおさらです。 ということで、今日は旧正月を楽しく過ごしている科学者の家庭を訪ねてみましょう。 ピョンヤン市*1ピョンチョン区域*2のプクソン第1洞*3という町に高くそびえるツインタワー、それは科学者、技術者のために建てられた住宅です。アパートの玄関先は、「旧正月」、「謹賀新年」という文字が刻まれた提灯の形をした電灯と色テープで飾られていました。お正月だな、という気分に包まれて思わずたたずんでしまいました。 案内されたのは、数十年間、地質学を研究するというチョン・チャンリムさんの家庭です。喜んで迎える主人のチョンさんと奥さんのチャン・ミリョンさん、息子さんと娘さんにお婿さん、そしてお孫さんと新年の挨拶を交わしました。 皆さん、朝早く、マンスデの丘の偉大な金日成大元帥と金正日大元帥の銅像を訪れて新年の挨拶を差し上げ、ただ今帰ってきたばかりだとのことです。奥さんが、自分たちと一緒に旧正月を過ごしましょうと勧めるのでした。
私たちが話を交わしている最中に電話のベルがなりました。受話器を手にした娘さんが顔をほころばせていました。教え子からの新年の挨拶だそうです。孫娘のソンリョンちゃんが、おじさんに届いた年賀状を持ってきました。年賀状を見ますと、おじさんとは、金日成総合大学で教鞭をとっているチョン・グァンビョルさんで、みなが教え子たちが送ったものでした。 伺いますと、まあなんと、この家の息子さんに娘のチョン・オクピョルさんとその主人のリ・グァンヒョクさんみなが教育者なんですって・・・初対面に過ぎない私たちに親類のように接し、嬉しい気分で年賀状と電話の挨拶を交わすのを見ると、仲良くむつまじく暮らしてきた朝鮮人民の先祖代々から伝わる民族的情緒が感じられました。 一時もじっとしていられないソンリョンちゃんが伝統の遊びのユッ遊び*4の道具を持ってきたので、さあ、試合が始まりました。おじいさんとおばあさんが一方、娘さんの家族を他方にして始まったこの遊び。 奥さんのチャン・ミリョンさんはこう話します。
話が終わるや笑いの花。しかし娘さんの方も甘く見てはならないようです。ソンリョンちゃんは、やはり自分を一番かわいがるおじいさん、おばあさんの味方です。こうしていつの間にか時間が過ぎ、食卓にご馳走が乗りました。朝鮮のおせち料理の代表といいましょうか、トック*5という日本の雑煮に似ているものと、数々の料理が並べられました。 正月のトックを1杯食べてひとつ年を取るというお母さんの話を聞いたソンリョンちゃんが、トックをいっぱい食べたいと、そして早く大きくなっておじいさんのように科学者になるし、お母さんのようにピアノも上手になりたいと言うのです。 ソンリョンちゃんにピアノの腕を見せてちょうだい、というと早速ピアノの前に座るのです。ピアノを弾いて歌を歌い、踊りを踊るかわいいその姿は、正月を楽しむ一家の喜びをいっそう膨らませています。 かわいいその姿を笑顔で見ているおじいさんのチョン・チャンリムさんとおばあさんのチャン・ミリョンさんがいいます。
旧正月を楽しく過ごすこの一家の姿から、自信と楽観に満ちているこの国の人民の楽天的な生活と民族の香りを感じ、チョンさん一家にお暇を告げました。 2013年の記事
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