チョル峰が伝える話

チョル峰が伝える話

チョル峰*1は朝鮮の中東部にそびえています。上り下りがそれぞれ16キロメートルもあるこの峰は九十九折を数えます。先軍革命指導の日々、偉大な金正日国防委員長は18回もこの峰を越えました。それで、朝鮮人民の心の中には先軍革命指導のシンボルとして大事に刻まれています。

1980年代の末から1990年代の初めにかけて、帝国主義者は「社会主義の終焉」を騒ぎ立てました。それに、社会主義朝鮮の始祖である偉大な金日成主席の急逝後、共和国に攻撃の矛先を向けました。社会主義の運命が左右される厳しいときでした。

チュチェ84（1995）年1月、小松林の人民軍の中隊の視察を終えた国防委員長は人民軍の指揮メンバーに、私は塹壕の土の匂いも嗅いで人民軍軍人と生死苦楽を共にし、砲煙弾雨も共にかき分ける最高司令官になるつもりだと言いました。金正日国防委員長はこのように独創的な先軍政治を始めました。

チュチェ85（1996）年3月20日、前線東部の人民軍部隊を視察するため国防委員長がチョル峰を越えるときでした。そのとき、雨交じりの雪が多く降った後なので、車に泥水が撥ねてその形も見分けることができず、ぬかるみにタイヤが嵌りました。見上げれば険しい峠道、見下ろすと目がくらむような断崖でした。でも、国防委員長はこの日の一日中、車のハンドルを直接握り、400キロメートル以上も走って、人民軍部隊を訪れました。

いつでしたが、険しいチョル峰をこれ以上越えないでくれと頼む人たちに、国防委員長は、峰を上る時、ちょっとしたしくじりで崖の下に転げ落ちるのでは、という考えがしなくもないが、私が良くチョル峰を越えるのはその峰の向こうで大事な私の戦士たちが最高司令官を待ちながら国の守りについているからだと言いました。このように、祖国防衛という崇高な使命感に燃えていた国防委員長の生死を決する意志がこのチョル峰に刻まれています。

その献身の道があって、朝鮮人民軍は不抜の革命強兵になり、国と人民の運命が固く守られました。先軍革命指導の日々、国防委員長が視察した武力部門は2490あまりに達します。

チョル峰は、金正日国防委員長の先軍指導の業績を末長く伝えています。

（フィーチャー　遠い前線の道）