コジョン毒殺事件の真犯人

高宗毒殺事件の真犯人

1919年1月22日、朝鮮封建王朝の最高代表者だった高宗*1が突如死亡しました。事件の背後には陰謀の手が見え隠れしていました。

1905年、日帝は朝鮮の外交権を奪い取る為『乙巳5条約』（日本で言う『第2次日韓協約』の事です）、この『乙巳5条約』の締結を朝鮮の封建政府に押し付けました。しかし当時の朝鮮皇帝だった高宗はこれを断固拒みました。日帝によって『乙巳5条約』がでっち上げられた後はその無効化の為、秘密裏の外交活動を展開する等反日の立場を貫きました。

1907年6月はオランダのハーグで開かれる第2回『バンコク平和会議』に3人の特使を派遣し、『乙巳5条約』の不法さと日帝の朝鮮植民地支配の不当さを世界に暴きました。高宗皇帝の強制退位を狙っていた日帝はチャンスとばかりに、「朝鮮の特使派遣は日本に対する敵対行為だ」とし退位を露骨に迫りました。高宗皇帝が頑なに反対すると狡猾な手の限りを尽くして遂に退位に至らしめました。それに止まらず1919年1月22日、67歳の高宗を毒殺しました。

高宗の毒殺事件に日本が深入りしている事を見せる資料は幾つもあります。1921年、中国の上海にあった臨時政府が発表した『第2回独立宣言書』と高宗の庶子である義親王の親書には、「高宗の死亡直後、全身に赤い斑点が無数に見られた。2人が遺体を検死*2し全身に赤い斑点と糜爛が多い事から毒殺と主張すると日帝は2人を閉じ込めた」と書かれています。日帝は高宗の死亡を直接目撃した2人の侍女も殺しました。

社会科学院の歴史研究所の研究者ハン・チュンシク*3さんは、こう語ります。

「2010年、或る国際学術討論会でも高宗毒殺事件の真相が議論されましたが、その時1919年当時の日本宮内庁の会計審査局の長だった倉富勇三郎の日記が公開されました。日記には『初代朝鮮総督だった寺内が朝鮮駐屯軍司令官の長谷川に『乙巳5条約』を認めない高宗を毒殺する事を指示した事を聞いた』と書いてありました」

これ等の資料は高宗毒殺事件の真犯人が他ならぬ日帝侵略者である事を如実に告発しています。

歴史の真実は覆い隠せないものです。

（時事評論）

• 2017.02.23 朝鮮法律家委員会スポークスマン22日の談話（朝鮮公民毒殺事件）