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ピョンヤン建築大学の学部長、功労科学者、助教授、修士のリャン・ボンジンさんの手記をお送りします。
「私が大学の教師を勤めて早や、30年近くになります。思い出多い日々でした。その中には教育者として指針とすべきことを胸に刻み付けた忘れられない日もあります。チュチェ102（2013）年11月26日、夢にまで見た敬愛する金正恩総書記が大学を訪れました。この日、総書記は社会主義文明国の建設でウエートを置いている大学なので訪ねてきたとし、私たち教職員の手を一人一人取ってくれました。私は学部の建築設計室と美術実技室などに総書記を案内しましたが、大学に対するその信頼と期待の大きさに胸が熱くなりました。建築設計室で総書記は、コンピューター設計で基本は5次元設計だ、ここに力を入れるべきだとし、学生たちの設計図面を詳しく見て、構造設計を良くするようにと言いました。
当時、美術実技室では学生たちがスケッチに余念がありませんでした。それを見ていた総書記がふと、一人の学生にスケッチ一枚を描くのに何分ぐらいかかるか聞きました。5分ぐらいで充分だと答えると、総書記は随員の一人を選び、では一度スケッチをしてみるようにと言いました。手前を見せるつもりで学生たちはおのおのスケッチに取り掛かりましたが、私の目にもそれらの絵はまだ物足りないように思われました。けれど総書記はそのことは少しも気にせず、学生たちのスケッチを一枚一枚見て詳しく評価しました。この絵は比例が似ていて、ここでは姿勢がうまく出ている、後ろの学生の絵はスケッチの対象の特徴をそれぐらいならうまく掴んでいる、人物のスケッチは対象の特性を良く知って描くなら立派な絵になれると、スケッチのこつも教えました。建築学の原理と特徴はもとより、基礎的なことにいたるまでわかりやすく説明する総書記でした。
この日、総書記はこの大学の学生たちは労働党が構想する社会主義文明国の設計図を自分たちが作るという自覚と建築分野で世界的に有名な建築家を圧倒すると言う野心満々とした抱負と夢を抱いて学業に励むべきだ、設計テーブルから文明国の明日が描かれると言うことを肝に銘じて、時間を惜しんで学び、また、学ぶべきだと言いました。
今、朝鮮では金正恩総書記の指導の下に建設の大繁栄期が開かれ、今の時代を代表する数多くの建築物が生まれています。その建築物の中には建築大学の学生たちが手がけたものが少なくありません。普段、私はこんな思いで教壇に立っています。建築と言う深遠な学問に学生たちが精通できるよう、もっとわかりやすく教えることはできないのか、とです。総書記に会ったその日のことを一生忘れず、チュチェの建築の将来を担って立つ有望な建築家を育てるのに全身全霊を打ち込むつもりです」
（今日の朝鮮）
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