国の解放の曙光を与えたポチョンボ戦闘

国の解放の曙光を与えた普天堡戦闘

ポチョンボ戦闘は、日本帝国主義の植民地支配期のチュチェ26（1937）年6月4日、偉大な金日成主席が率いる朝鮮人民革命軍が民族みなに朝鮮は死なずに生きており、日帝と戦うなら必ず民族の独立と解放を達成できるという必勝の信念を持たせた歴史的な戦闘です。

その時から長い歳月が過ぎましたが、ポチョンボ戦闘の話は今に語り継がれ、朝鮮人民は大きな感激に包まれています。

日帝は朝鮮占領の当初から40数年間、朝鮮人民に計り知れぬ不幸と苦痛を強いました。日帝は「内鮮一体」、「同祖同根」を唱え、朝鮮の言葉と文字はもちろん、朝鮮人の氏名までなくそうと必死になりました。

こうした時、金日成主席は朝鮮人民に国の解放の希望と信念を持たせる歴史的なポチョンボ戦闘の作戦を立て、指揮しました。ポチョンボ戦闘は、大砲や航空機、戦車のような重装備もなしに断行した急襲作戦でした。

チュチェ26（1937）年6月3日夜、主席は朝鮮人民革命軍の主力部隊を率いて、アムノク川*1を渡って祖国の地、コンジャンドクに着きました。翌日の6月4日夜10時、主席はポチョンボの静かな夜空に銃声を上げました。この銃声を合図に、歴史的なポチョンボ戦闘が始まりました。

朝鮮人民革命軍の猛撃に警察官駐在所がぶち壊され、面といって、当時の行政単位の役所と郵便局、山林保護区の事務所、消防会館をはじめ日帝の統治機関が炎に包まれました。日帝はまともな抵抗も出来ずに打ち倒され、ポチョンボの街はそのまま暗闇を押しやる一つの大きな炎と化しました。

人々は「金日成将軍万歳！」、「朝鮮独立万歳！」を声を限りに叫び、抗日の伝説的英雄を仰いで歓呼を上げました。主席は人々の前で、国の解放のためにたくましく戦っていくことについての演説を行いました。そして、みなが反日の聖なる戦いに決起することを呼びかけました。

後日、主席は回顧録「世紀とともに」で、ポチョンボ戦闘を通して、日本帝国主義は剣を振り下ろせば真っ二つになり、火を放てばわらくずのようにもろく焼け失せる一種の廃物のような存在であることを示した、日や月の光さえ失われつつあった祖国の地にとって、ポチョンボの夜空に燃え上がった炎はまさに民族の再生を予告する曙光であった、と思い起こしました。

ポチョンボ戦闘の後、主席は口隅水山という山と間三峰という山で日帝に大きな打撃を加えました。ポチョンボ戦闘と共に口隅水山と間三峰での戦果は、朝鮮人民革命軍の威力をまたもや示す契機となりました。

実に、ポチョンボ戦闘は朝鮮人民に日本帝国主義と戦うなら必ず勝利するものとの確信を持たせ、人民の胸に国の解放の曙光を与えた戦闘でした。

（偉人伝）