勝利を宣言した放送演説

勝利を宣言した放送演説

朝鮮人民は、アメリカの侵略を退けた66年前の祖国解放戦争を忘れずにいます。1950年6月25日、長い間、侵略戦争を準備したアメリカは朝鮮戦争を起こしました。朝鮮人民は、自主的な人民として生きるか、それとも帝国主義者の植民地奴隷になるかの厳しい事態に直面しました。

偉大な金日成主席は、この日、緊急閣議を開き、朝鮮人を見損なって襲い掛かるやつらに朝鮮人の気概を見せるべきだとし、共和国北半部への敵の侵攻を挫折させ、即時の反撃に移る断固たる措置を取りました。

金日成主席は、翌日のチュチェ39（1950）年6月26日、朝鮮人民みなに送る「すべての力を戦争勝利のために」と言う歴史的な放送演説を行ないました。主席は放送演説で、勝利は必ず朝鮮人民のもので、国と人民のためのわれわれの闘いは、必ず勝利するだろうと言いました。そして、朝鮮人民が自力で共和国を守り、国の南半部をアメリカの植民地支配から解放し、国の統一の偉業を完遂するための課題を示しました。

戦勝革命事績館のラ・ミヒャンさんの解説です。

「偉大な金日成主席の放送演説は、民族挙げての戦争でアメリカと手先の侵攻を退け、戦争の最終的勝利を収めるための綱領となる指針で、人民軍軍人と人民みなを敵撃滅へと呼び起こす勝利の旗印でした」

すべての力を戦争勝利のために尽くすことを呼びかけた主席の放送演説に応えて立ち上がった朝鮮人民は、3年間の祖国解放戦争で無比の集団的英雄主義を発揮し、アメリカの下り坂の端緒を開きました。

1950年6月25日、朝鮮で戦争が起きました。

戦勝革命事績館のキム・ソンニョさんのお話です。

「朝鮮戦争は創建されたばかりの国と人民と数々の侵略戦争で太るだけ太った横暴な強敵とのかつてない対決でした。あまりにもつりあわない戦争ということで、各国の通信、放送が戦争の『明白な結果』を速断し、朝鮮の運命を案じて同情を寄せました。しかし、偉大な金日成主席は挑んでくる敵に朝鮮人民の気概を思い知らせるべきだとのゆるぎない意志を持っていました」

金日成主席は戦争初日の緊急閣議で、「断固たる反撃によって武力侵略者を掃討しよう」という歴史的な演説を行いました。主席は演説で、侵略者の攻撃を挫折させ、即時の断固たる反撃に移り、武力侵略者を掃滅することを命じました。

人民軍の各部隊は強力な打撃集団を組んで､即時の反撃に移りました。「電撃戦」によって､朝鮮全土を一気に占めようとした敵の妄想は出端を挫かれてしまいました。

戦争の初日が暮れかかりました。一日中、前線を指揮していた金日成主席は夜遅くまで休まず、人民みなを抗戦へと呼び起こす歴史的な放送演説の原稿を書きました。

キム・ソンニョさんのお話です。

「チュチェ39（1950）年6月26日、金日成主席の歴史的な放送演説が世界中に響き渡りました。『親愛な同胞の皆さん！　愛する兄弟姉妹の皆さん！　人民軍の将校、下士官、兵士諸君！　共和国南半部で活動しているパルチザン諸君！　私は朝鮮民主主義人民共和国政府を代表して皆さんに次のように訴えます』　主席は歴史的な放送演説で、人類の歴史は自由と独立を目指す闘いに死を賭して立ち上がった人民は常に勝利することを教えています、勝利は必ず朝鮮人民の側に輝くでしょう、朝鮮人民の正義の闘いは必ず勝利するものと私は確信しますと明言しました」

大きな力と勇気を与え、人民を戦争勝利へと呼び起こした主席の放送演説「すべての力を戦争勝利のために」は朝鮮人民を励ます闘争の綱領でした。

朝鮮人民は偉大な金日成主席の放送演説に接して勝利を楽観し、必ず侵略者を退けて国を守り通す決意で胸を燃やしました。

（偉人伝）