世紀をまたがる血の恨み

世紀をまたがる血の恨み

シン・ヨンイル：6月10日は『6月10日万歳示威闘争*1』があってから96年になる日です。1926年にあったこの示威闘争は1919年の『3月1日人民蜂起』以来、1920年代に展開された最も大きな反日闘争の1つでした。

1920年代に入って朝鮮では、労働者と農民をはじめ各階層の人民の革命的進出と反日闘争が急速な盛り上がりを見せました。日帝はこれを鎮める為『武断政治』という銃剣に『文化政治』というベールを被せ、より狡猾な方法で植民地支配を強めました。そうするほど日帝に対する朝鮮人民の怒りと反日独立の気運は一層高まりました。

それは朝鮮封建王朝の最後の皇帝だった純宗*2の葬式の日である1926年6月10日、大衆的な反日示威闘争へと繋がりました。朝鮮を軍事力で占領し、悪辣な植民地支配を実施する日帝に対する朝鮮人民の積もりに積もった怒りが爆発したのでした。

ソウルで始まった激しい示威闘争はたちまち全国各地へと広がりました。慌てふためいた日帝は完全武装した数多くの暴圧部隊を投入して、平和な示威参加者を無差別にファッショ的に弾圧しました。乱暴に刀を振り回し銃砲の射撃を加えて多くの平和な示威参加者を虐殺し逮捕しました。

その後、日帝は朝鮮人民の反日気勢を抑え付けて民族の独立への希望を完全に抹殺し、植民地支配を維持する為軍隊と憲兵・警察部隊を朝鮮全土に配置し、朝鮮人民の反日独立運動の些細な要素も許さず野獣さながらに弾圧しました。

1930年代、大陸への侵略戦争に躍起になっていた日帝は「朝鮮人100人を殺すとそのうち少なくとも共産主義者が1人はいるはずだ、朝鮮人を手当たり次第に殺せ」との暴言を吐き、『全て殺し、全て焼き払い、全て奪え』との三光政策を打ち出して朝鮮人の虐殺に血眼になりました。

朝鮮民族の絶滅を狙った日帝の野蛮行為は日中戦争勃発後一層露骨になりました。

当時、日帝は凡そ840万人以上の朝鮮人を拉致・連行し、その内数10万人を戦争の弾除けに、数100万人を死の苦役場に駆り出し、20万人の女性を旧日本軍の性奴隷に連行しました。また地下の大本営と秘密軍事基地の建設に駆り出された数万人の朝鮮の人達を秘密保障の口実で集団虐殺したり、細菌兵器の人体実験の対象とする極悪非道の殺人犯罪を働きました。

正に朝鮮人民に働いた日帝の弾圧と虐殺行為は、野獣さながらの本性と悪辣さに於いて想像を絶する反人倫の犯罪行為でした。

今尚日本の反動勢力は術策の限りを弄し、自分達が働いた特大の反人倫の犯罪を認めようとしません。そうするどころか過去の罪を美化する為卑劣極まりなく振舞っています。

歴史は騙す事も書き換える事も出来ません。

日本の道徳的低劣さと卑劣さ・厚顔無恥さは、世紀を継いで積もりに積もった恨みを必ず晴らす朝鮮人民の意思を一層固めさせるだけです。

（時事評論）