世界的な陶芸家

世界的な陶芸家

朝鮮の才能のある芸術家の中には、祖先の知恵と才能が息づくコリョ、高麗磁器の伝統を引き継ぎ、発展させるのに大いに貢献した金日成賞受賞者で、人民芸術家の称号を受けたウ・チソンさんもいます。1919年11月2日に生まれ、2003年11月8日に死去しました。

13歳から陶芸を始め、生涯、コリョ青磁の発展に精魂を傾けました。日本の植民地支配のとき、コリョ青磁の技術を習って、朝鮮人の魂を取り戻そうとしましたが、耐えがたい侮辱と民族的蔑みに悩まされました。

国の解放後、初めて自分の才能を思う存分伸ばすことができました。度重なる失敗の末、ついに優雅な形と美しい文様のコリョ磁器、青磁の象嵌技法を身につけました。陶芸家として声価が高まったのは、1980年代初め、マンスデ創作社の陶磁器創作団に入ってからです。

「百合の花の装飾を施した青磁の花瓶」と「雲鶴模様を入れたひょうたん形の土瓶」など、数百点にのぼる国宝レベルの陶芸作品を作り出しました。これらの作品は、奥深く優美な翡翠の色と洗練された形、独特な装飾技法などによって、国内だけでなく、世界の多くの国で珍重されています。

―深みのある洗練された翡翠の色彩に映える多様な形と独特な模様、実に優雅で清澄なイメージの朝鮮民族の優れた文化が息づくコリョ青磁の伝統を引き継ぎ、見事に発展させた朝鮮の現代青磁のモデル―

世界の多くの陶芸家と愛好家の間で驚きの声が上がりました。ウさんは、無名の陶芸家を世界的な名匠に育てたこの国の恩に報いるため、コリョ青磁の研究に生涯を尽くし、民族の英知と才能が宿るコリョ青磁の伝統を生かし、現代感覚をマッチさせる上で先駆けの役割をしました。

コリョ青磁の発展に大いに貢献した世界的な陶芸家であるウ・チソンさんは、朝鮮人民の記憶の中に残っています。

（文化―芸術、スポーツ）