30代の女性工学博士（3）

30代の女性工学博士（3）

発奮

大学院生の時、キム・ヘシムさんの初の研究テーマは、鋼鉄工業の粋とも言える超高電力電気炉の導入でした。同僚と現場のエンジニア、労働者に助けられて多くのことを学び、貴い体験もして、微力ながら懸案の解決に努めました。

そのうち研究に自信がつき、超高電力電気炉の導入のための科学技術上の懸案を少なからず解決しました。教員、研究者を勤める間、「誘導熱処理キューアンド・エー」など3つの参考書と16の価値ある小論文を著しました。

現場で喫緊の問題を解決する過程に20余りの科学技術の成果の導入証書と発明証書を受けました。女性特有の繊細さ、高い科学的眼識と実力でキムさんは、超高電力電気炉の生産性を高め、鋼鉄の質向上に役立つ科学技術上の懸案も少なからず解決しました。また、貫禄がある同僚の研究者に助けられて博士論文も完成しました。

4年前、助教授の学職を授かり、昨年7月は朝鮮民主主義人民共和国国家学位学職授与委員会の決定により、博士号も取得しました。

キム・ヘシムさんのお話です。

「30代に博士になりましたが、私一人の頭脳と努力によるものではないと思います。実際のところ、研究所の所長を始め先生たちは、私が製鉄部門で価値ある研究の結果を出すよう知恵を足してくれ、探究の道を歩み続けるよう力づけてくれました。みなの私心のない援助、また、先生たちの期待と努力があったので、博士になることができたのです。これからもみなの期待と信頼を忘れず、朝鮮労働党中央委員会第8期第6回総会で与えられた課題の実行に役立つ価値ある研究の成果を年内に必ず出すつもりです」

キム・ヘシムさんは今も研究チームと共に新たな製鋼方法の研究に知恵と情熱の限りを尽くしています。

ありがたい人たちが、10代、20代に次いで30代にも私心のないエールを送っています。

（文化―科学技術）

2018年　撮影

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