柳にまつわる話

柳にまつわる話

昔からピョンヤン*1は柳の都と言う意味でリュギョン、柳京*2と呼ばれて来ました。それだけ柳の木が多かったのです。偉大な金日成主席はピョンヤンを公園の中の都市に作る構想を練り、モラン峰*3とテソン山*4、テドン川*5とポトン川*6の辺に木を多く植えるようにしました。

祖国解放戦争が終わった後のある日、主席が西ピョンヤンのある建設現場を訪ねた時のことです。そこではピョンヤンの建設を助けていた人民軍軍人が配水管の工事をやっていました。

軍人たちの熱狂的な歓呼に答えながら工事現場を見ていた主席は、ふと、排水ホームの位置にある1本の柳を見ました。木に近寄った主席は軍人たちにこの木をどうするつもりかと聞きました。

工事のため切り倒すしかないとの指揮官の答えに主席は木の葉の埃を払い、切らないでの方法はないかと聞き返しました。戸惑っていた軍人たちは、やっと主席の心を読みました。

それで、木のひげ根の1本も傷つかないよう、用心深く穴を掘り、配水管を設置しました。その後、市民は町々に多くの柳を植えました。それらの木々が大きく育った時、都市経営部門の一部の人が柳は並木に適していないとの意見を出したことがありました。

すると主席は、柳が栽培に手間取り、並木に適していないと言っても、人民が望み、好むならそれで結構だと言いました。それで、ピョンヤンには「柳の街」まで生まれました。

今もピョンヤンの柳は不世出の偉人の気高い愛国心を伝え、青々と生い茂っています。

（偉人伝）