最大の愛国遺産

最大の愛国遺産

ある年の春、訪朝した「朝日新聞」編集局長は、偉大な金日成主席に会って、次のような質問をしました。

共和国では自分のやり方で独特な社会主義を建設していますが、貴国の社会主義建設の成り行きと展望について話してくださいませんか。

主席は、明快に答えました。朝鮮の社会主義はチュチェ思想を具現した人民大衆中心の社会主義です、と。

世界の進歩的な人々の憧れの的となっている朝鮮の社会主義！

主席が譲り渡した最大の愛国の遺産である朝鮮式の社会主義に対する限りない誇りに満ちている朝鮮人民の間には、忘れられない話が伝えられています。

朝鮮で、社会主義革命は前人未踏の道でした。1950年代前半のアメリカの侵略を退ける3年間の祖国解放戦争で破壊され尽くした状況の下、社会主義を建設しなければなりませんでした。どの道を行くか、意見が割れていました。

チュチェ43（1954）年12月初めのある日、夜更けまで執筆に打ち込んでいた主席は、一人の幹部に電話をかけて、議論することがあるから、明日の朝、会いましょうと言いました。翌朝、その人が主席の執務室に入ってみると、机の上には書きかけの原稿が広げられていました。主席がまたもや夜を明かしたことが一目で分かりました。

主席は、新年、1955年度を朝鮮革命では新たな大転換の年にしなければならない、それで、今、文を書いているが、あなたの考えを聞いてみましょうと言って、目下の朝鮮の情勢から、今は社会主義革命に本格的に入る時だと思うが、あなたの考えは、と聞きました。

その人は、人民は社会主義革命という言葉は良く知らないけれど、皆は社会主義を支持します、と答えました。その話を聞いた主席は、党の政策を作成する上で何よりも重要なのは、人民の志向と願い、わが国の環境を深く分析することだとし、今、執筆中の社会主義革命に関する文を早く完成しなければ、と言いました。

チュチェ44（1955）年4月、主席は不朽の著作「すべての力を祖国の統一独立と共和国北半部における社会主義建設のために」を発表しました。主席が示した社会主義の道に沿って、朝鮮革命は力強く前進しました。社会主義協同化も、社会主義工業化も短期間に終えました。

世界が驚嘆してやまない人民大衆中心の社会主義の国は、金日成主席が譲り渡した生涯の愛国遺産です。