故郷の家でした約束

故郷の家でした約束

偉大な金正日国防委員長はペクトゥ山*1の秘密のベースキャンプで誕生しました。ペクトゥ山は朝鮮の抗日武装闘争の中心地で、その一帯の抗日戦場には革命戦跡地が築かれています。

チュチェ89（2000）年3月、金正日国防委員長はペクトゥ山地区の革命戦跡地を現地指導しました。ある日、国防委員長は秘密のベースキャンプにある生家を訪れました。

ベースキャンプの入り口で感慨に浸ってキャンプの全景を眺めやった国防委員長は、久しぶりにここに来た、雪に覆われた景色が実に見ものだ、と言って、ゆっくりと歩みを移しました。

朝鮮革命博物館の解説係であるリ・イルチュさんのお話です。

「この日、随行していた人たちは国防委員長に生家を背景に写真を撮って欲しい、と頼みました。その時、国防委員長は、何か深く考えて、人民が豊かに暮らす時、再びここに来て思いっきり写真も撮り、休みを取るだろうと言いました。ペクトゥ山の秘密のベースキャンプで誕生し、国と人民のために偉大な業績を上げた国防委員長ですが、まだまだすべき事が多いと言って、一枚の記念写真も辞退したのです。生まれ故郷の思い出は誰にとっても大切なものです。しかし、国防委員長は何よりもまず、国と人民に対し担った崇高な使命感を考えたのです」

その崇高な使命感を持って国防委員長は先軍指導を続け、晩年まで自分の全てを尽くしました。

ペクトゥ山の秘密のベースキャンプにある生家の前で写真一枚残さなかった金正日国防委員長ですが、その時の貴い姿は人民の心に永遠に残っています。

（フィーチャー　人民のための一生）