市民に愛される女性運転手

市民に愛される女性運転手

ピョンヤンの街を走るトロリーバス*1の運転手の中には女性も多くいます。ソンシントロリーバス事業所のパク・ヨンエさんもその中の一人です。娘時代から運転手一筋のパクさんです。

21年前のチュチェ83（1994）年、中学校を卒業したパクさんはトロリーバスの運転手になりました。人々のため私に出来ることは、といろいろと考えた末のことでした。父や母は娘がでっかいトロリーバスの運転を出来るかと心配でした。

パクさんは市民の交通に役立つというプライドを胸に、お客の便宜をはかるため精一杯努力しました。バスの実働率を高めるため正常な点検を行い、いつも新車のように几帳面に管理しました。特に、運行のとき、お客の便宜を最大限にはかることを何よりも優先させました。

娘時代のその情熱は結婚してからも冷めることがありませんでした。パクさんはこれまで百万キロを無事故で運行し、数十人の運転手を育てました。パクさんにとって幸せな時は、お客の優しい挨拶を受けて街を走るときです。

パク・ヨンエさんのお話です。

「この国の公民の一人に過ぎない私がしたことといいますと、それはお客の交通の便宜をはかるため努力したことだけです。ところが国では私を国事を論ずる最高人民会議代議員に押し立てました。本当に人民があらゆるものの主人となったこの国であってこそのものです」

今も、パクさんは市民に親しまれ、運行の道に人生の足跡を印しています。