効能の高い種子処理剤を開発した科学者

朝鮮の農業科学院に高収量の作物種子処理剤を開発した科学者がいます。農業生物学研究所の研究室主任パク・チサム博士です。

「新しく開発した種子処理剤は、短時間で種子の処理が可能で、その工程もとても簡単です。処理された種子は、作物の開花時期を早め、受精率と結実率を高めます。また、有用性鉱物質と生理活性物質が種子の中に充分含まれ、水稲やトウモロコシの場合、ヘクタール当たり2割以上の高い収量が得られます」

研究者のキム・ジョンスンさんはこう語ります。

「数年前、外国で世界先端農業技術展示会が開かれましたが、パク主任の作物種子処理剤が来客の耳目を集めました。作物の栽培で実利の大きいものだとすこぶる好評を博しました」

パクさんがこの処理剤の研究に取り掛かったのは30数年前でした。当時のサリウォン農業大学を卒業し、科学院に入ったパクさんは種子処理剤を開発して食糧問題解決の突破口を開こうと決心し、研究を深めました。

試作畑に付きっ切りで、一つのテスト数値の確定に数ヶ月も苦心したことがありました。その日々に種子処理に添加するイーストの働きと種の発芽を促進する技術データが確定されました。

パクさんは小成に驕らず、一つか二つの作物でなく、多くの作物に種子処理剤を適用する研究を深めました。それで不利な天候にもよく耐え、稲穂の数や結実率、一千粒当たりの質量が高い多目的種子処理剤の研究に成功しました。

その功労が買われ、パクさんは光栄にも、敬愛する最高指導者金正恩元帥臨席の大会にも参加しました。

今、パク・チサム主任は効能の高い種子処理剤の導入範囲を広める研究に知恵と情熱の限りを尽くしています。

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