初の人民俳優のファン・チョルさん

初の人民俳優のファン・チョルさん

今から60数年前のチュチェ44（1955）年8月、当時の国立劇場総長だったファン・チョルさんに人民俳優の称号を授けることについての朝鮮民主主義人民共和国中央人民委員会の政令が公布されました。これでファン・チョルさんは共和国の初の人民俳優と言う高い栄誉を担いました。

ファン・チョルさんは朝鮮が日本帝国主義者の植民地支配のため受難していた時、複数の演劇に主人公として出演し、民族を愛する思いで、「アラン劇団」を組織した後、進歩的な作家たちが創作した作品の舞台監督を務めるなどして、朝鮮人民の反日感情を高めるのに寄与しました。

朝鮮が解放された後、偉大な金日成主席の下で、ファン・チョルさんは正真正銘の芸術家として活躍しました。長詩「ペクトゥ山」を脚色した演劇「ペクトゥ山」を含め複数の作品で、個性豊かな演技と独特な話術で観客の的となりました。

苛烈な祖国解放戦争のとき、ソウルに行って芸術公演を行っていたファンさんは敵軍の野蛮な空爆によって、右腕を失いました。ファンさんは義手の不自由な体にもかかわらず、再び、「リ・スンシン将軍」と言う演劇の主役を演じ、「私たちの村」、「ソルボン山」、「密林」などの演劇の監督を見事にこなしました。

その後もファン・チョルさんは劇作品のシナリオを創作し、「話術と扮装」などの論文を著し、大勢の演劇俳優の後進を育てました。ファン・チョルさんの功労は高く買われ、共和国の初の功労俳優、初の人民俳優になりました。

そしてファン・チョルさんの誕生100周年になるチュチェ101（2012）年1月にはファン・チョルさんを偲ぶ集いが催されました。

（今日の朝鮮）