モラン峰が伝える話

牡丹峰が伝える話

ピョンヤンの美しさのシンボルともいえるモラン峰*1。緑豊かなモラン峰の夏もさることながら、春と秋、冬もそれぞれ独特の趣を呈しています。名勝モラン峰が人民の憩いの場に作られたいきさつも胸の温まるものがあります。

偉大な金日成主席は国の解放後、多忙を極める中にも朝鮮人民の古い歴史と輝かしい文化を見せるウルミル台*2、チェスン台*3、プビョク楼*4、チョンリュ亭*5など昔の建築がそのまま残っているモラン峰を人民の憩いの場に作る遠大な構想を練りました。

モランボン区域*6園芸事業所のシン・グムソン班長のお話です。

「偉大な金日成主席は解放直後の1946年3月2日、抗日の女性英雄金正淑女史、そして幼い金正日総書記と共にモラン峰を訪れ、モラン峰を立派に作ってピョンヤン市民の憩いの場にすることを詳しく教えました。そしてモラン峰に良種の木と花を多く植えて美しく育てることについても教えました」

この時からペクトゥ山*7の不世出の偉人たちの細やかな指導は続きました。金日成主席はモランボン劇場の敷地も見定め、建設に必要なすべての条件を揃えてあげました。その後、モラン峰の昔の建築が在りし日の姿を取り戻し、いたるところに東屋が建てられ、美しい花々の中に散歩道も作られました。そして市民が利用する公園と劇場も作られました。モラン峰は日増しに緑一色に飾り付けられ、四季折々、小鳥がさえずる名勝となりました。

モランボン区域園芸事業所のハン・ソンヒさんのお話です。

「モラン峰の一本の木、一株の草、一輪の花にも深い意味が込められていますね。偉大な金正日総書記は幼い時からよくモラン峰に登って生徒たちと一緒に木を植え、育てました。今も人民軍軍人と人民の心の中には一本の木、一株の草も大事にした総書記の祖国愛がそのまま刻まれています。毎年３月ともなりますと、幼い生徒はもちろん、各界層の勤労者がモラン峰に登っていろいろな木と花を植えています」

その通りです。

モラン峰の景観は自然が織り成すものではありません。国の山河をもっと美しくするために労苦の限りを尽くした不世出の偉人たちの祖国愛がもたらしたものなのです。朝鮮では解放後のチュチェ35（1946）年3月2日、不世出の偉人たちがモラン峰に歴史的な足跡を残した日を植樹デーにして、社会的に木をたくさん植えています。

朝鮮の野山は日と共にいっそう緑豊かになるでしょう。

ピョンヤンには、市民が好んで訪ねる景色の美しいレクリエーションの場モラン峰*1があります。峰の形がボタンの花に似ていると言って、モラン峰、牡丹峰と呼ばれているここは、季節折々咲き乱れる花々、清いせせらぎ、滝、コグリョ、高句麗時代の古跡が一つに解け合って実に美しい景観です。

このモラン峰にも、偉大な金日成主席と金正日総書記、抗日の女性英雄金正淑女史の熱い祖国愛と人民愛が宿っています。チュチェ35（1946）年3月2日、金日成主席は抗日の女性英雄金正淑女史、幼い金正日総書記とともにモラン峰に上りました。

この日、主席は日帝によって酷く破壊されたモラン峰の全景を眺めて胸を痛め、国が解放されたのだから祖国の山々も昔の痕跡をなくすべきだとし、国の山々を緑の森に作ることを教えました。

そして、これからモラン峰に木や花も多く植え、モラン峰を公園に立派に作ってピョンヤン市民のレクリエーションの場に造るべきだと言いました。朝鮮人民は、国の山河をいっそう美しいものにしようとの主席と総書記、女史の不滅の業績を伝える3月2日を植樹デーに記念しています。

忘れられないその日と共に緑の森の新しい歴史が始まりました。

金正日総書記は、チュチェ45（1956）年、国中の山々を緑に覆う愛国の心を抱いて学友たちと共にモラン峰に木を植えました。この日、総書記は、私たちが植える木は国の富となる、草一本、木一本でも多く植えて育てる人が愛国者だと言いました。今もモラン峰には、数回にわたって総書記が植えた木が青々と育っています。

もっとも熱い祖国愛を持つ主席と総書記の崇高な意をそのまま引き継いでいく敬愛する金正恩元帥は、チュチェ104（2015）年3月、植樹デーにちなんで人民軍軍人とともに木を植えました。

今、朝鮮の軍人と人民は金日成主席と金正日総書記、金正恩元帥の崇高な意を胸深く刻み、国の山々を宝の山、黄金の山に造るため積極的に努力しています。