ペクトゥ山の吹雪の道

白頭山の吹雪の道

ペクトゥ山*1は、偉大な金日成主席の抗日革命闘争の不滅の歴史と朝鮮民族の英知と魂が宿る父祖の山です。朝鮮人民は抗日武装闘争の時の主席の気高い足跡が印され、朝鮮労働党の栄えある革命伝統がもたらされた革命の聖なる山をいつも胸に秘めています。

偉大な金正日総書記は朝鮮革命のルーツとなった革命の聖なる山ペクトゥ山に登れば、誰でも革命をする覚悟を固めると言い、生前、ペクトゥ山にたびたび登りました。

チュチェ61（1972）年5月、総書記はペクトゥ山に登りました。その日は朝からボタン雪が降り、吹雪が荒れ狂って、一寸先も見分けがつかないほどの悪天候でした。吹雪のため随員たちは、ペクトゥ山に登ろうとする総書記に、後日、天気が和らいだ時に登ることを切に勧めました。

すると総書記は、私が吹雪く日にペクトゥ山に登ろうとするのは、ペクトゥの革命精神がいかに厳しい試練の中で築かれたのか、心の中なりとも深く体得するためだと言いました。そして、このようにペクトゥの荒れ狂う吹雪にもぶつかったり、険しい雪道も掻き分けたりしながら苦難の行軍路を振り返れば、朝鮮革命がいかなる血路を辿ってきたかについて深く考えることができ、これから朝鮮革命の前途にいかなる難関が横たわってもゆうに克服できると言いました。

総書記は、早くペクトゥ山の山頂に登ろうと言い、先頭で吹雪を掻き分けました。やがて一行はペクトゥ山の山頂に辿りつきました。ペクトゥ山は狂風を鎮め、荘厳な姿を現しました。見るほど壮観でした。

壮快なその姿を眺めた総書記は、労働党はこれから金日成主席の革命思想を主席の名と結びつけて金日成主義に定義づけて公布しようとすると言いました。総書記は金日成主義の旗の下、チュチェの革命偉業をあくまで達成するには、多大な難関と試練が横たわるだろうとし、金日成主義の旗高くペクトゥの革命精神で闘うなら、誰よりも先に革命の終着点にたどり着くだろうと言いました。

しばらくして、永遠にペクトゥの革命精神で生きたたかおう、これが今日、ペクトゥ山に登って固める決心だとの総書記の言葉はみなの胸を強く打ちました。それから2年後、全社会の金日成主義化の綱領が公布されました。金正日総書記が掻き分けたペクトゥ山への吹雪の道は、金日成主義とともに朝鮮革命の歴史に深く刻まれた行軍路でした。

敬愛する最高指導者金正恩委員長は金日成主義を引き継いで、金日成・金正日主義に定義付けました。

（偉人伝）