シネマソングの名創作家

シネマソングの名創作家

チャン・ミョンイルさんは幼いときから特別音楽に趣味を持っていました。当時、ヘジュ高等芸術専門学校でトロンボーンを習いましたが、ある日、道芸術劇場で上演された不朽の名作「花を売る乙女」をアレンジした同名の革命歌劇を鑑賞して、作品全般を進めていく指揮者の情熱あふれる姿を見ました。

これがきっかけとなり、チャンさんは指揮の自習を始めたのです。それを仕事の関係でこの学校に来ていた当時のピョンヤン音楽舞踊大学の作曲学部の講座長が、チャンさんの情熱的な姿にとても感服したとのことです。

ピョンヤン音楽舞踊大学で希望通りに指揮学科を高い成績で卒業したチャンさんは、当時の映画・放送音楽団の指揮者となり、シネマソングの創作に身を入れました。

映画を担当した瞬間からテーマソングとサブテーマソング、内容によるバックグラウンドミュージックとサウンドエフェクトなど数十曲の様々なジャンルの音楽を創作するため努めました。数多くの映画の数え切れないほどの音楽を創作するため傾けたその努力に限りはありませんでした。

チャンさんの人並み外れた情熱によって、「テホンダン郡の党責任書記」、「私が見た国」、「幹は根から育つ」、「わが家物語」など、多くの劇映画とテレビムービー、アニメが名作になりました。

人々はチャンさんの顔は知りません。しかし、映画の終わりの字幕に出てくるチャン・ミョンイルと言う指揮者の名前は覚えています。これは情熱的な指揮者としてのチャンさんの努力に対する応分の評価です。

朝鮮映画音楽団団長である功労芸術家の称号を受けたチャン・ミョンイルさんは語ります。

「これからも多くの音楽を立派に創作することで、朝鮮のシネマソングの発展に役立ちたいです」

映画はストーリーだけでなく、音楽でも見る人々を強く惹きつけます。その音楽の創作に情熱を燃やしているチャン・ミョンイルさんです。

チャンさんは才能あるシネマソングの指揮者としてこれからも本分を果たすことでしょう。

（文化―芸術、スポーツ）