なくなったのは

なくなったのは

チュチェ105年（2016）11月末、当時の両江道*1三池淵郡*2の各部門を現地指導していた敬愛する金正恩総書記は、郡の文化会館も視ました。3年前ここを視て人民が心行くまで文化生活を享受出来るよう、その改築も取り計らった総書記です。

会館が立派に造られた事を評価し観覧ホールに入った総書記は、真ん中の通路の中程に立ち止まって客席に掛けてみました。そして同行した人達に真ん中の通路をどうして広くしたのか聞きました。その人達は返答に詰まっていました。それは公演の度に机と椅子を置いて幹部達を座らせる為の空間でした。

暫くして総書記は「真ん中の通路に椅子を1、2列もっと置くように」と言いました。総書記の言葉を聞いて幹部達は観覧ホールの空間を改めて眺めました。そしてそれが普通の人と自分達の間に生じた間隔のように思われました。

この日、総書記は「幹部達は人民の為の事で満足というものは無いという事を深く自覚し、人民が文化生活を心行くまで享受出来るよう立派な条件をつくってあげる為懸命に努力しなければならない」と念を押しました。その後、観覧ホールの空間には67脚の椅子が更に置かれました。

無くなったのは観覧ホールの空間だけではありません。幹部達の心の中に残っていた人民との隔たりも無くなったのです。

（今日の朝鮮）