50代の女性がアカデミー会員候補に

50代の女性がアカデミー会員候補に

金日成総合大学ピョンヤン医科大学の講座長ソン・エオクさんは、共和国の保健医療部門のアカデミー会員候補です。保健経営学分野の権威の1人で、教育と研究に全てを尽くしてきました。

30数年間、教育に携わる一方、社会主義制度の本性に即して、保健経営活動を行うための研究に打ち込みました。社会主義保健経営の基本原理と基本任務、経営方法、指導管理システムと管理機構についての理論を完成し、論証するために傾けたその努力にはきりがありませんでした。

病院で現実体験もし、遠くの地方に出向いて、子供と女性の健康増進の指標も確証しました。このように完成した苦心の論文は、社会主義保健経営の貴い土台となり、40代に博士号を取得しました。

その後、ソンさんはたっての願いが叶えられました。夢にも懐かしい偉大な金正日総書記に会ったのです。

「2010年11月23日、偉大な金正日総書記が大学を訪れました。その日、私は総書記のすぐ近くで記念写真を撮りました。この日、私はこの栄光を永遠に忘れず、もっと頑張らなければ、と思いました」

その日の栄光は、50歳の女性博士に尽きない力と勇気を与えました。

その日を新たな出発点にして、ソンさんは一層精を出しました。数巻の研究書を執筆し、4年目に教授職に就きました。これは、ソンさんにとってまた1つの新たな出発点となりました。

ソンさんは毎年1巻の研究書を発表しました。一日中仕事に熱中しても時間が足りなくて、帰宅後も、夜を明かして思索を重ねました。こうして、国でも価値のある研究書を次々と執筆し、国の保健医療の発展を見通す科学研究の成果を収めました。それで、5年目はアカデミー会員候補の称号を受けました。

女性としてアカデミー会員候補になったのは、金日成総合大学ピョンヤン医科大学の70年余りの歴史で初めてのことで、また、50代の女性としては共和国で初めてのことでした。

周りの人たちは、女性科学者、女性教育者として成功した人生だと、ソンさんを羨んでいます。しかし、ソンさんは、アカデミー会員候補の称号を受けた後、もっと高い目標を立てました。

「アカデミー会員候補の称号を受けて、私はこう思いました。私の人生は今からだ、もっと高い目標に向けて、ひたむきに進もう、これが私の率直な思いです」

今も、科学教育だけでなく、広い範囲でソンさんの活躍ぶりが目立ちます。

（今日の朝鮮）