27万個！

27万個！

27万個！

1つ、2つと数えるだけでも気の遠くなるようなこのとてつもない数量は、サンウォン・セメント連合企業所のある旋盤工が30数年に渡って切削した加工品の個数です。お名前はチョ・ミョンロクさん、社会主義愛国功労者です。

数十年前の秋、チョさんは精一杯働こうと思って、社会への門出をこの企業所に決めました。初めからすこぶる意欲的でした。担当した機械に一日も早く精通するため熱心に習い、熟練工から技術の伝授を受けるため努めました。1つの部品を加工するため夜を明かしたこともあります。

ある日、熟練工から、部品の加工が設計通りになっていないから、やり直さなければならないと言われました。チョさんはそのくらいなら、初心者としては結構だと思っていたのです。仕事は手でなく、心でしなければならない、と言う熟練工の言葉がとげのように心に突き刺さりました。

（私が加工する部品は小さいものであっても、セメントの生産に関わっている）

こう思い、それからというもの、機械をもっと大切に管理するようになり、1つ1つの部品の加工に精魂を傾けました。小さなボルト、ナットもいい加減にしませんでした。製品の精密さを保つため、スキルアップにも励みました。そして、細かく丹精を凝らした部品を見て、働き甲斐を感じました。

このように、1年、また1年過ぎて、30数年が経ちました。長年の積み重ねを経て、職場きっての熟練工となり、これまで加工した27万個の製品のうち不良品は1つもありませんでした。自分の手で加工する1つ1つの部品がセメントの増産につながり、それがそのまま多くの建築物の完成に役立つ、とチョさんは常に思っています。

このように、その無数の加工品には、額に汗してのチョさんの努力が秘められています。

（今日の朝鮮）