青年英雄に育て

青年英雄に育て

国中に知られている英雄の一人リュ・スンナムさん、

「先ず、私の過去の話からしましょう。私はとても素行の悪い、手に負えない者でした」

こう口を切ったリュ・スンナムさんは自分の過去と成長について感無量な面持ちで話しました。アンジュ地区の炭鉱村に生まれ育ったリュ・スンナムさんは中学を卒業して炭鉱労働者になりましたが、職場が気に入りませんでした。そのリュさんを模範労働者に育てようと皆が気を遣いました。炭鉱の幹部や古参の労働者たちは時には叱り付け、時には切り羽で一緒に働きながら励まし、格別関心を寄せました。

段々、リュさんは集団の中にいる自分を見付けるようになりました。集団を離れた自分の存在など取るに足らないものだと分かったのです。リュさんは社会と集団、同志のために自分を捧げたくなりました。そして、生まれつき激しい気性で石炭生産に尽くしました。

リュさんは共に働く青年たちも模範労働者になるよう助けました。生産が増えるだけ誇りも高くなり、幸せでした。そのリュさんに金日成青年栄誉賞が授けられました。チュチェ85（1996）年1月19日のことです。偉大な金正日総書記が石炭の生産に大いに貢献したリュさんを身近に呼びました。

リュ・スンナムさんの話です。

「今も夢のようです。その日、数人の模範的な青年代表の中で私を見た偉大な金正日総書記は、炭坑夫さん、こっちへどうぞ、と呼んで私を傍に立たせ、私の手を握って記念写真を撮りました。大きな感激に包まれている私の手を握り、労働党は青年たちを信じていると述べた総書記の声が永遠に忘れられません」

数日後、再びリュさんに会った総書記は金日成主席のネーム入りの腕時計を手首につけてやりながら、秒を示す時計の針のように変わることなく労働党に忠実に従うようにと励ましました。

その後は英雄の称号を授けて国中に広く紹介し、世界青年学生祭典に参加して朝鮮青年の気概を轟かすようにしました。このようにリュ・スンナムさんの半生は金正日総書記の恩情の中、栄光と幸福の絶頂で流れました。

実に、平凡な青年労働者の将来を祝福し、あらゆる恩情を施した金正日総書記は国中の青年みなを時代の英雄に育てる恩人、恩師でした。