青年学生を戦争の弾除けにする

青年学生を戦争の弾除けにする

呉英淑（オ・ヨンスク）：20世紀前半、日帝は朝鮮を占領して各種ファッショ悪法を捏造し、それを実行して朝鮮人民に計り知れない苦痛と不幸を強いました。その中には朝鮮の青年学生を日本の大陸侵略の為の戦争の弾除けに駆り出した犯罪もあります。

大陸侵略を拡大した時である1943年11月23日、日帝は朝鮮の青年学生を侵略戦争に駆りだす為の学徒兵政令を公布しました。

日帝が朝鮮にある学校で軍事訓練を始めたのは1933年からでした。日帝の朝鮮占領以来、朝鮮の青年学生運動は朝鮮人民の民族解放闘争が労働者と農民の大衆的闘争へと発展するまで重要な役割をしました。このような青年学生を侵略戦争の場に引っ張って行って死に追い遣る事により朝鮮人民の反日闘争を弱体化させ、戦時の後方の安全を保ち延いては朝鮮での植民地支配を維持し強化するのが日帝の魂胆でした。

そこから日帝は学校の軍事化に取り掛かりました。各学校に現役の陸軍少尉以上の悪質な配属将校を配置し最初は1週間に2時間ずつ、その後は4時間ずつ軍事訓練を強要し軍事ファッショ的秩序を強制しました。

日帝は1938年以後、従来の学生服の替わりに軍服式の服装をさせ学生の間で必ず挙手敬礼をさせ、下級には上級にいつどこでも無条件服従するようにしました。そして学生達を軍隊式に編成し学校全体の合同軍事訓練、秋には郊外で20日以上の野外軍事訓練を強制しました。

日帝が持ち出した学徒兵制はこのような軍事教育を受けた青年学生を侵略戦争の場に早い内に大量駆り出す事を狙ったものでした。

日帝は学徒兵制が最初から朝鮮の青年学生の強い反対にぶつかると真面目に応じる事を説教する一方、警官と憲兵を繰り出して忌避者を矢鱈と逮捕し強制的に徴集しました。それで多くの朝鮮の青年学生が日帝の弾除けとなって戦場に駆り出され異国で無念の死を強いられました。

このように日帝は拭い得ない恨みを残した不倶戴天の敵です。

朝鮮人民は20世紀前半、日帝が朝鮮の青壮年を侵略戦争の弾除けにして死を強いた犯罪を絶対忘れず、必ず計算するでしょう。

（世界と朝鮮―史実）