金正淑女史の願いが花咲いた工場

金正淑女史の願いが花咲いた工場

ピョンヤンの景色の美しいテドン川の畔に抗日の女性英雄金正淑女史の名を冠した金正淑ピョンヤン紡織工場があります。この工場は朝鮮が日帝の植民地支配から解放された後に建てられた共和国初の紡織工場です。

先日、工場を訪れ、支配人、つまり工場の責任者のミン・イルホンさんから次のようなお話を聞きました。

「元々、この辺一帯は雑草だらけの野原でした。60数年前の1948年10月10日、抗日の女性英雄金正淑女史が偉大な金日成主席と共にここを訪れました。ぬかるんだ道もかまわず現場を詳しく見て、金日成将軍が定めた工場の敷地がとても良いと喜んでいた女史の姿が忘れられません。この日、女史は近代的な紡織工場が建てられ、織物がどんどん生産されれば一生の願いが叶いそうですと熱く言いました。その願い通りに、工場は総合的な大規模紡織工場になりました」

すっきりと延びた構内の道路、青々とした木々、瀟洒な生産用建物に女史の気高い志がそのまま映えているようです。先ず、紡績総合職場へと足を運びました。近代設備完備の準備工程を見て第3精紡職場に行きました。現場いっぱいに並んだ機械の間を縫うように行き来する姿が見えます。手際よく糸をつなぐ女性たちの仕事振りは、見ごたえがあります。まるで踊り子のようです。

ちょうど向かい側から近寄ってくる精紡工に目が引かれ、早速マイクを向けて見ました。

「リ・グァンオクと申します。既に9月の計画を達成しました。私が生産するこの糸が父と母、兄弟の服地になると思うと疲れなんか吹っ飛んでしまいますわ。今日の計画も２割以上は問題ありません、はい」

すばしこい仕事振りにただただ感服するばかりです。さらに多くの機械を担当して生産に励んでいるこの職場の精紡工の中には、月別計画だけでなく年間の生産計画を達成した人も大勢いると、支配人さん、とても誇らしそうです。フレキシブル生産システムの絹紡織総合職場や近代的なメリヤス糸職場を見て最終工程の染色総合職場に行きました。

年間数千万メートルの織物を染色加工できる設備が揃っています。様々な花模様がプリントされた布がどんどん垂れ落ちる光景は実に素晴らしく、金正淑女史の願いが現実になったと思うと目頭が熱くなりました。

染色職場のトン・ヨンシルさんはこう話します。

「色々な文様の布を金正淑女史が見たらどんなに喜んだことでしょう。女史のその願いを大切にして現実に花咲かせます」

一日の仕事が終わった労働者たちの後について工場の文化会館にも行って見ました。

心の中に描いてみる
日差しのような優しい姿
パルチザンの軍服姿で微笑む
女史の笑顔は春の光
あ　金正淑女史　忘れられないその姿

仕事をしても歌を歌っても金正淑女史のことを思う労働者たちです。

「ムン・ヒャンジュと申します。私たちには、金正淑女史の名で呼ばれる工場で働く人一倍の誇りがあります。その誇りを胸に自分の服地を織る気持ちで生産に全身全霊を打ち込みます。女史の願い通りに人民に良質の服地をより多く送るつもりです」

抗日の女性英雄金正淑女史の願い通りに一層暮らしよくなる幸せな明日を描き見ながら工場を後にしました。