豆詩人

豆詩人

6歳といえばまだ甘えん坊の年頃です。しかし、6歳で文学の広い世界に身を入れている子供がいます。ピョンヤン市*1ソソン区域*2のチャンギョン第2幼稚園*3に通うチェ・リョンウンちゃんです。

母のパク・ヒャンミさんのお話です。

「リョンウンが1歳の時、テレビの画面に字が流れるのを見て、『ア』という字を声を出して指差すのではないでしょうか。リョンウンが文字を覚え始めたと思い、すぐ絵本を買ってきていっしょに読んだりしました。その過程にリョンウンは子音と母音をべつべつにでなく、丸ごと覚えたわけですが、3歳の時は全ての字が読めるようになりました」

人並みはずれて感受性が鋭いリョンウンちゃんですので朗読や日記、作文などがとても好きでした。このような才能の芽を担任のキム・スンイムさんが手間隙かけて育みました。

キム・スンイムさんのお話です。

「リョンウンちゃんは詩を作るのがとても好きでしたから、私たちはそれに合わせて習った内容をみな詩で表すようにしました。また日記も詩で書くようにしました。そして、優れた童謡や童詩を直に見て感情を込めて詠うようにもしましたが、その過程にリョンウンちゃんが詩に愛着を抱いたとも言えましょうか。友達の前で自作の詩も発表させましたが、それが将来有名な詩人になれるとの自信を持たせたのかも知れません」

リョンウンちゃんの教育は幼稚園の関心事となったといいます。この過程にリョンウンちゃんは感興の赴くままに詩を作る妙技も身に付けたそうです。「ひまわり」ブランドの文房具や「ミンドゥレ*4」ラベルのノートをもらった喜びも、勉強にいそしんだ表彰として赤い星をもらった自慢も詩に託しました。

チュチェ109（2020）年11月、リョンウンちゃんは敬愛する金正恩総書記に自作の童謡や童詩を綴った作品集を送りました。

6歳の豆詩人、日増しに才能が伸びているチェ・リョンウンちゃんです。

（今日の朝鮮）