豆力士

豆力士

共和国のピョンアン北道*1シンイジュ市*2のヨクチョンという町*3に豆力士として評判の少年がいます。名前はキム・ジンガン、7歳です。

幼稚園のころから相撲を習ったキム・ジンガンさんは昨年10月に行われた全国道対抗大衆スポーツ大会14でピョンアン北道チームの幼稚園級の力士として競技に参加し、優勝しました。

がっしりした体格、落ち着いて相手の弱点を取っては奇妙な技までかけるキムさんの実力に専門家とファンの間で嘆声が上がりました。

キム・ジンガンさんはシンイジュ市のポンブ幼稚園で相撲を習いました。幼い頃からテレビのスポーツ競技の場面に釘付けになっていたキムさん。4歳の頃から相撲の場面が出れば自分もやってみると父や母にせがんだといいます。力士のような姿勢をとる息子が可愛くて父はよくその相手になったものです。

5歳になって幼稚園に上がった時、息子の素質と趣味についてきく先生に親たちは相撲が好きだと答えました。キムさんの母に言わせますとその当時は、先生の問いにふと思い浮かんだことを話しただけですが、幼稚園で息子の趣味に目をつけて才能を伸ばしてくれるとはつい知らなかったとのことです。

才能のある子供たちを多く輩出したことで国中に知られたポンブ幼稚園では相撲の趣味があるキムさんのためにスポーツ団の相撲監督を招いて専門的な指導を受けさせました。

キムさんの技は日増しに多様になり、また磨かれて昨年は国レベルの競技大会に出場して優勝し、ピョンアン北道チームの勝利に大きく寄与しました。

まさに子供たちの小さな素質と趣味まで大事にするありがたい社会主義教育制度があってキム・ジンガンさんの才能も思う存分伸ばされ、今は名だたる豆力士になりました。

もうキムさんも小学校1年生になりました。