苦心の研究で

苦心の研究で

栄える国づくりに勤しむ人々を思うたびに、すぐ心に浮かぶのはその真面目な姿です。陰日なたなく持ち場にしっかり就いて、国と人民のために献身するその人たちを、社会主義愛国功労者と呼んでいます。

農業省の管轄する中央家畜防疫所の主任検査員クォン・ジョンヒョクさんもその1人です。クォンさんは20年余りこの家畜防疫所に勤め、畜産物の安全な生産に大きく貢献しました。

検査員のリ・ユソンさんのお話です。

「クォン主任は家畜防疫での難問を解決するため大変苦労しました。退勤時間がずいぶん過ぎた深い夜にも、また、祝日や休日にも出勤して組織培養、遺伝子などの各種実験に没頭しました」

防疫所で大忙しの時間を送るのは検査員だと言います。その中でも、クォンさんは効能のある家畜防疫用の薬品を開発する研究を進んで引き受けました。家畜防疫の研究を深めるのが畜産物の増産につながる、ということを、職務上の関係で誰よりもよく知っているからです。

それで、時と場所にかかわることなく、家畜の疫病を速やかに、的確に診断することを目標として、率先して研究に取り掛かりました。数年間の苦心の研究の末、格段に低コストで診断時間をこれまでの18～20時間から3分に短縮できる診断液を開発しました。

その後も研究を深めて、免疫率を100パーセント保障できる冷凍乾燥予防薬と鳥インフルエンザ予防薬の開発、導入を始め、数十件の価値ある科学研究の成果を次々と出しました。

今も、クォンさんは効能のある家畜防疫用の薬品の開発にひたむきな努力を傾けています。

（今日の朝鮮）