自分の力で

自分の力で

経済で自立するのは自主独立国の基本的表徴の一つです。共和国の創建者である偉大な金日成主席は、先々を見通して自立的民族経済建設の道を選び、一生涯、その道でいささかの動揺も許しませんでした。困苦欠乏に耐える事があっても、必ず自分の力で民族経済を建設しなければならないというのは、主席が一貫して堅持した原則でした。

20世紀初めの日本帝国主義者の40数年に渡る植民地支配により、朝鮮には工場と言えるものが一つもありませんでした。さらに共和国が創建されて2年にもならない時、3年間の祖国解放戦争が勃発し、ゼロ同然の廃墟の上ですべてを自力で解決しながら経済を建設しなければなりませんでした。このような状況下で自立的民族経済を建設するというのは決して容易なことではありませんでした。

金日成主席は、重工業を優先的に発展させ、軽工業と農業を同時に発展させるという経済建設の基本的路線を示しました。主席は、工業の奇形性と跛行性をなくし、国内の原料と燃料に依拠する工業部門を新設して、部門構造が完備した主体的な工業を建設する構想を練りました。そして絶え間ない現地指導を通じて、人民大衆を自立的民族経済建設路線の貫徹へと奮い起こしました。

その過程に朝鮮の労働者は、自力で「チョンリマ」号トラクターと「スンリ・58」型トラックを作り出し、相次いで掘削機とブルドーザー、電気機関車も作り出す奇跡を生みました。軽工業部門では、これまでにないか、脆弱な部門の工場が数多く建設されて、紡織工業と食品加工工業、製靴工業、日用品工業など、消費財生産の部門構造が揃いました。農業部門では、工業化と近代化が推進されて、農業の技術的後進性と奇形性が一掃され、農業生産物に対する人民経済と住民の需要を十分満たすことが出来ました。

このように主席が示した社会主義経済建設の基本的路線により、朝鮮では14年間で社会主義工業化が完成され、重工業を中心として軽工業と農業をはじめ多面的な部門構造が調和した自立経済が確立されました。その時は1960年代の末でした。これに基づいて主席は、1970年代後半には人民経済の主体化、近代化、科学化という新しい戦略的路線を示して、民族経済の自立性と主体性をさらに強化し、人民大衆中心の朝鮮式社会主義の経済的基盤をより強固にしました。

金日成主席が築いた自立的民族経済の強固な土台は、共和国の繁栄と人民の幸せのための大事な元手となっています。

（フィーチャー）